内容説明
『いさましいちびのトースター』ですっかりおなじみ、ぴかぴかボディのトースターと愛すべき仲間たち。小言の多い掃除機、気の弱い電気毛布、おしゃべりなラジオ、これに、補聴器、電卓、電子レンジ、天井扇風機の新たな仲間がくわわり、彼らが目指すのはなんと火星!でっかい冷蔵庫が支配する火星の電気器具国家の野望をくじくため、いま宇宙へと旅立つ!かわいい電気器具たちのけなげな冒険を描くSFメルヘン第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
46
これは前作と違ってディシュらしさが感じられた。わりと皮肉がきいたところもあって面白く読めた。そうか、QとZで始まる電化製品は存在しないのか。知らんかった。ただ、そろそろこの人が書いた新作SFを読みたいなあ。きっとアメリカでは出版されているのだろうけど、日本ではあまり売れないので出版されないのだろうか、などど邪推したりしてしまう(-_-;)2012/02/22
りー
35
児童書だと思って油断してたらまさかの面白さ。前作よりもディッシュらしさが増していて、ストーリーは波瀾万丈に、トースターもいさましく大活躍。そんな中で前作のポインターだった電気毛布の存在感の薄さと言ったら!ディズニーで映画化されているというのでぜひ見てみたい。2016/02/15
鷺@みんさー
26
あのトースターたちが、今度はなんと火星へ!ええぇ!?前回、お屋敷から町へ行くのにだってあんっなに苦労したのに!?と思ったが、火星へ行く理由を読んで納得した。電気製品たちの性格がまさかの伏線になっていたことに驚き、そしてラストは涙涙。良かったねぇとほっとする、奥様はやっぱり素敵だ。大好きだ。
kochi
22
前作で、かずかずの試練を経て思慮深くなったはずのトースター達家電器具は、今度は無謀にも火星へ!マカロニチーズを電子レンジの電磁波で叩くことによる脱重力方式(アインシュタイン博士のおすみつき!)を用いて地球の危機を救うおうとする彼らを待ち受けているのは、果たして!アインシュタインの特許(補聴器と冷蔵庫)に興味を持てば、彼の伝記『神は老獪にして』、引き続きトースター達の活躍が見たいならディズニーのビデオだが、さあ、どっちにしょう?!2014/06/15
鐵太郎
15
惑星間にスケールアップした電気器具たちの冒険が始まります。アインシュタインの有名な方程式の原理を利用し、一箱のマカロニ・チーズ・パッケージから改造された電子レンジのパワーによって巨大な量のエネルギーを放出する方法で、小さな宇宙船は4月1日に旅立ちました。はたして彼らは、この陰謀を阻止できるのか。読んでいて楽しい本というのは、楽しい一夜の嬉しい使い方ですね。2007/01/27