ハヤカワ文庫<br> 凍月

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ハヤカワ文庫
凍月

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150112424
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

200万の人口を擁するに至った22世紀の月コロニー。天然の洞穴を利用した科学施設“氷穴”では、これまで不可能だった絶対零度達成の実験が進行していた。そこへ地球から、冷凍保存された人間の頭部410個がもちこまれた。これらの“頭”の再生に成功すれば、有機的な一大データベースとして活用できる!だがこの二つの試みが合わさったとき、月に大異変が…ネビュラ賞受賞作、『火星転移』の姉妹篇となる傑作SF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

8
”410人分の冷凍死体人間の頭部から、思考を読み取ろうとする月世界の結束集団”というあらすじから、かなりグロテスクな内容を予想しました。しかし、物語はその試みを阻止しようとする勢力との政治的な権力闘争が中心に描かれています。あっと驚くようなアイディアが提示されるわけではありませんが、ベアの世界観は気に入りました。宗教団体というものの成り立ちを皮肉っている印象を受けますね。

カザリ

5
ベア初読み。なぜファウンデーションを書いているのか納得した。政治的かけひきはファウンデーション初期を彷彿とさせる。同時並行して読んでいる火星転移のほうが面白い。正直ノベル仕様の短さではベアのよさは伝わりにくい。火星転移に期待。トーマス当主は魅力的だったw2014/01/26

miroku

4
科学と心霊現象・・・。まあ、西洋の場合は錬金術から発達したから、なじまなくもない・・・のか?2010/08/16

マサトク

3
追悼読書の続き。絶対零度を達成しようとする実験施設と、地球から運び込まれた四百人分の冷凍頭部。地球と月とに蔓延る信仰宗教。月植民地間のゆるやかな対立。絶対零度を達成した時がクライマックスではあって、まあこれもサイエンス風ではあるのだが、『ブラッド・ミュージック』がそうであったようにファンタジー的なイメージでの物語回収だと思う。世界観の提示としては(魅力的で)成功してはいるのだけど、「何が起こったか」の本質は見えづらい。「火星転移」読めば分かるのかしら。読書としては楽しかったのだけど。2023/01/01

W.T.R.

3
絶対零度の達成で時空が結晶化し、情報が超電導化(?)、これによる物質の溶解と構成していた情報の放射(?)、そして四百十の冷凍頭の記憶がミックに流れ込むクライマックスシーンはすさまじいものがあるが、読んでるこっちの頭は?だらけw まったくついていけてないのだが、それでも面白いっつーのはどうゆうこと?(?_?)2014/08/28

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