内容説明
今度こそラーマとラーマを建造した異星人の謎を解明してみせる。この日のために厳選された12名の調査隊員は、二機の宇宙船によって再びラーマとのランデヴーを果した。だが侵入に成功したもののこの新たなるラーマの内部では、70年前に第一次探検隊が遭遇した以上の怖るべき驚異が、調査隊のメンバーを待ちうけていたのだ。人類の知識では想像もつかぬ驚異を前に、孤軍奮闘する調査隊。だがその努力を嘲笑うように…。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫ぴょん
40
わーお✨三体に近い感覚✨ 上巻の前半は苦行のような面白くなさで(失礼😅)後半巻き返したけど🤣。 で、下巻。お約束の「女の闘い」がありーの。いや決着しないんかーい!!と言うのは置いといて。 タカギシの顛末にもびっくりー😱だし。あんまりだよー! さらにさらに。 めちゃくちゃ続きが気になる終わ り方なんで3も読まなきゃなのである。 続きよりももっと気になるのがマナメロンの味🤤 そんなに美味しそうではないんだけどね 🤣🤣🤣🤣🤣 2024/01/09
えか
38
やっぱりどんなに苦手な文体の本でも、最後まで読まないと判らないものだね。絶対にクラークが出さないであろう悪役や濡れ場、オカルト描写などは気になるが、ラーマⅡがラーマⅠと違う振る舞いを見せたあたりから、俄然、面白くなってきた。ホラーなバイオット、クラークの他の有名作品で見た事あるようなニューヨークの地下室。そして、俗っぽいとはいえドラマチックな最後の展開にワクワクしっぱなし。数々の未解決な問題や謎は残るが、これは、続編ありきの展開だから無問題。クラークの後書きと解説は、必読。まさか、前作のあの一行が…😳。 2023/12/30
roughfractus02
11
パニックは不安を蔓延させて恐怖に変える。予測は外れて謎は謎を生み、知性は性急に謎を解こうとする欲求の空回りに変わる。ラーマIIの調査隊はラーマIのデータにない新たな驚異に直面し、メンバーたちは個々の欲求によって分断されて目的を見失い始める。バイオット(ラーマIIにいる生命機械)侵入を懸念する地球では、恐怖が増幅されて核によるラーマII消滅計画が決定される。最後に生き残る3人はラーマ人が好む3という単位の表れなのだろうか。最後の進化が地球の生命に起こる予感の中で、読者はラーマがまだ2つ目だったことに気づく。2023/10/07
鐵太郎
11
ともかくお話として、下巻は十分持ち直したと言っていいね。しかし、尻切れトンボのまま。もう少しお話をまとめる努力をすべきではなかったのか、と思う。あからさまな「では次巻をお楽しみに」ってのは、いかがなものかねぇ?2013/02/28
ニミッツクラス
6
上巻と同じく97年の3刷を手に入れた。同時に本シリーズの3の上巻も手に入れたので何気に裏表紙の概要を見てしまって・・これから読む人、その概要は本書2の下巻のネタばれだから注意。さて幾分消化不良の上巻から趣向が変わって、冒険譚が膨んでテクニカルな部分は面白い。でもラーマ船内の描写がうまく読み取れない。特にニューヨークの造形や出来事は「火星年代記」かと思うほどイメージを収束しにくい。クラーク本人による素描を載せて欲しかったなぁ。上下巻通して、個々人の詳細な情報は必要ないと思う。3はとても楽しみ。★★★★☆☆2013/04/21