出版社内容情報
「毎朝二〇年間も髭を剃っていれば、誰だって何かを学ぶことになる」(リンド)。隣人の騒音問題や犬派・猫派論争から当時の世界情勢まで、誰にとっても身近な出来事をユーモアたっぷりに語る、ガードナー、ルーカス、リンド、ミルンの名エッセイ。約一世紀前の作ながら、その人間性への鋭い洞察は今なお大いに共感を呼ぶ。
内容説明
隣人の騒音問題や犬派・猫派論争など誰にとっても身近な出来事から当時の世界情勢まで、ユーモアたっぷりに親しみやすく語る、ガードナー、ルーカス、リンド、ミルンの名エッセイ。ほぼ一世紀前の作ながら、その人間性への鋭い洞察は、今なお大いに共感を呼ぶ。
目次
1 ガードナー(隣の連中;ノコギリで丸太を挽く ほか)
2 ルーカス(アメリカのヒーロー;渡し場で考えたこと ほか)
3 リンド(髭剃りの教訓;ささいなことを弁護して ほか)
4 ミルン(金魚;最高のフルーツ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
92
前作「大した問題じゃないが」に続いて行方先生による編訳集で今までにあまり読んだことのない作者(A.G.ガードナー、E.V.ルーカス、ロバート・リンド、A.A.ミルン)のエッセイがいくつか収められています。約1世紀前のエッセイですが、英国人の日常や世界の情勢に関しての小論が結構楽しめました。それぞれのエッセイの後に訳者の行方先生の「さらにお許しいただければ」というコメントが書かれています。ここでは先生の本領である英文の訳などについての説明もあったりします。いい本です。2025/07/13
春ドーナツ
11
前作は2009年に刊行されている。当時は岩波文庫を毎月購入する習慣がなかったので、その存在すら知らなかった。本書を読み終えて、ああ、エッセイって面白いなと感じ、早速、近所の村上書店にお願いすべく、メモ用紙(手渡しするため)に書き込むか? 17歳のころに、とにかく読書を習慣にしようと思った。小説よりも読みやすいので当時は椎名誠さんと原田宗典さんのエッセイ二刀流の時代が続く。経験値が重なるにつれて、日本の身辺雑記エッセイに興味が持てなくなり、遠ざかる。ので。久しぶりにエッセイを堪能する。くまのプーさんの作者は2025/06/29