ハヤカワ文庫<br> ネットの中の島々〈上〉

ハヤカワ文庫
ネットの中の島々〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150108991
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時は21世紀。地球はひとつの巨大な“ネット”に包みこまれていた。情報化と核兵器廃絶で力を失った国家にかわり、ネット上で活躍する多彩な多国籍企業が地球を動かしているのだ。そのひとつ《ライゾーム》社の呼びかけに応え、第三世界のデータ海賊の大物たちが、社のゲストハウスに集結してきた。違法なデータ盗用と無意味な武力抗争に終止符を打つのが《ライゾーム》社のもくろみだった―。だが交渉開始の矢先、会談の責任者ローラの目前で悲劇が起こった…。気鋭作家が近未来情報化社会をリアリスティックに描いたSF問題作、ついに登場。キャンベル記念賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sakadonohito

8
ようやく読み終えることができた。近未来SF。つまらないということはないが、どう捉えていいのか分からず困惑。下巻を読めばもっとのめりこめるでしょうか。2024/01/23

月世界旅行したい

7
昔読んだ。面白かった記憶があるけど、ストーリーはもう覚えてない。最近はスターリングの長編が訳されてないのは残念です。短編でとっつきやすいのをあつめたベストを出せばスターリングもだいぶ受け入れてもらえると思うのだけれど。「巣」や「自転車修理人」とか。2014/11/20

roughfractus02

3
2023年、アメリカの衰退、ソ連の消費大国化、エネルギー資源の制約、情報が国境を越えた企業体に統合する「ネット」が地球を覆っている。単細胞タンパク質「スコップ」なる食糧が出回り、環境破壊の懸念から農業生産物を危険と見なす動きも出て来る。通貨となった情報の独占と流通がパワーバランスを握るそんな物語世界で、グローバル企業ライゾームが、悪名高いネット海賊3社に平和と共存を呼びかける。1988年刊の本書に、もし読者が自らの現実との類似性を見出すとしたら、作者がSFを技術の進展に伴う政治として精緻に描くからだろう。2018/10/02

空箱零士

1
(続刊) 企業と〈ネット〉が社会を動かす近未来。ネット海賊との会談でのテロ行為の調停を行う中で事態は深刻になる。戦争や飢餓などの問題がなくなった世界での情報を巡る抗争の話。現代的な情報戦というよりはギャング・ならず者国家の争いがそのまま近未来にまで形を変えて持ち越されたという感じ。情報戦の裏側にあるのも貧困者の労働環境だったり〈教会〉なる宗教団体の娼婦たちだったりと卑俗的。テクノロジーによって変わったのはあくまで権力構造・支配体系で、下層階級に変化が見られないのは印象的だった。ごめん読解できてる自信ない。2012/11/16

カワカミ

0
なんだか乗り切れないまま上巻が終わった。どういう感じで楽しめばいいのか正直よく分からない。サイバーパンクに対する苦手意識は改善されないままである。2015/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/32548
  • ご注意事項

最近チェックした商品