内容説明
皇位継承者でありながら、故国メルニボネを捨て、皇子エルリックがいまだ諸国をさまよう身であったころ―かれは砂漠の街クォルツァザートで〈世界の心臓にある真珠〉を探す羽目に陥った。〈夢盗人〉の力を借りて、エルリックは〈真珠〉があるという〈夢の領域〉に足を踏みいれた。その地が、魔剣ストームブリンガーさえ役に立たず、〈混沌〉もしのぐ狂気に支配されていることも知らずに…。乳白色の髪をなびかせ、いまエルリックはもっとも奇怪な冒険を開始する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訪問者
7
エルリック・サーガ第7弾。『ストームブリンガー』までは何十年前の刊行時に読んでいたが、本書は初読。カバー絵の天野喜孝も含めて、全てが懐かしいエルリックの世界が蘇る。コルムやエレコーゼも良いが、やはりこのシリーズが最高だ。2024/01/24
azuemu
1
本編完結後に書かれた一遍。 これを先に読んでいたらより一層エルリックが理解できただろうなと思わせるほどに本編の補完ができる。 過去作に無いほどにゲストキャラが良い人多いし、エルリックもまだモラルが高い。 物語後半は『紅衣の公子コルム』ぽい旅の雰囲気。2024/04/21
カム・ウィズ・アス
1
ムアコックファンだけど、この話はつまらない。全体的に冗長で散漫、それが夢の領域を表現する手法だったとしても、つまらなければ話にならない。ムアコックの手腕が変な方向に進化してしまったのかと心配したが、ラストはいつもの調子で面白い。この話と表現方法がつまらなかっただけだと思いたい。2013/11/06
長谷川
1
途中がもう、全然面白くなくて辛かった。現実に戻ってからの、クライマックスの大虐殺が一番読みごたえがあった。2013/05/24
goldius
1
第二期エターナル・チャンピオンシリーズの開幕を暗示するぶっとんだエピローグがある2004/06/29