内容説明
マーフィーは死んだ、凶悪な犯罪者グループによって銃弾を体じゅうに射ちこまれて…。だが、優秀な警官であるかれを、オムニ社はそのままにしておかなかった。超合金製の肉体、高速反射能力、底知れぬ戦闘能力を持つサイボーグ警官―ロボコップとして、かれをよみがえらせたのだ。デトロイトの街を、怖るべき悪から守るために!超話題映画、待望の原作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
29
自分の姿や存在を受け入れるためのプロセス。犯罪が映画並みに生々しい。2018/04/26
スー
16
10この映画を見たのは小学生低学年の頃であまりのバイオレンスシーンにショックを受け未だに忘れることのない映画でした、しかしこの本では映画では描ききれないロボにされてしまったマーフィの機械と人間・生と死・警官としての任務とオムニ社製マシーンや孤独が見事に描かれていて素晴らしい作品となってました。本のロボコップは走るし横跳びするのでリメイク版に近い印象で姿も映画とは違う描写でした。記憶が戻り始め売りに出された自分の家を訪れ記憶の断片を思い出しながら人間的な怒りとそれを抑える機械の葛藤そして人間性の勝利は秀逸2023/01/26
KANEO
13
今年リメイク版も公開された同名の近未来ハードSF映画のノベライズ版。映画よりもロボの誕生から、自我の復活、そしてそれ以降の彼の心理状況の変化が丁寧に描写されていてより感情移入し易く尚且つ深みがあるものになっている。人としてではなくマシンとして蘇生させられた自らの運命を受け入れ、どのような状況に追い込まれようと警察官として正義を成そうする彼の悲壮な姿が胸を“撃つ” 人間としての意思がマシンにとっての絶対(プログラム)を凌駕するのだ。映画本編にはなかったエピローグと彼に懐く犬の存在が心憎いプラス要素。2014/11/04
色々甚平
11
「ターミネーターにマッドマックスを振りかけ、ダーティハリーで味付けし、さらに極秘の隠しダマを与えられたタフなやつ」という見事な紹介をされたロボコップ。人間の時は生死の境目で魂が無くなり、ロボコップの時は魂を蘇らせるという演出が見事。ヒーロー化しているロボコップだが、人間の時にはヒーローになれないどころか蜂の巣にされて無残な死を迎えている。そして本人に関係なく改造されロボコップになったことで、人間の時になれなかったヒーローになる姿も皮肉めいていた。人間の頃を思い出した事で存在の悩みを抱える姿も小説ならでは。2016/03/06
コウみん
2
映画で有名な小説。 マーフィは犯罪都市のデトロイトに転勤してくる。 一方、オムニ―社では警察力の代わりに治安を守るロボットを開発していた。 ある日、相棒のルイスと警察官殺害容疑者を追いかけていた彼はその犯人たちによって殺される。 その後、彼はロボコップとして人間だったことを忘れ、デトロイトのヒーローとして活躍する。 SF映画の原作で小説では隠れていた内容とか解説が書いてある。2020/10/18
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- 和書
- 落語家の値打ち