内容説明
罪を問われて故郷の〈拷問者組合〉から追放されたセヴェリンは、幾多の冒険をかさねたのち、スラックスの街にたどりついて、警士としての日々を送っていた。だがふとした偶然で昔なじみのアギアと再会したことから、彼はスラックスを出て、再び荒野を目ざすことになった。セヴェリアンの前には、謎を秘めた人間や異形のものが次々と現われ、いつしか彼は、さしもの名剣テルミヌス・エストにも断ち切れぬ運命の糸にからめとられていくのだった!黄昏に沈む惑星ウールスを舞台に、言葉の魔術師と謳われるウルフが織りあげる傑作サイエンス・ファンタジイ第三部ついに登場!ローカス賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまっち。
5
やっと当初の目的地スラックスに着くがそこでの安定はなく、しかもドルカスとも別れ、セヴェリアンは逃亡の旅へ。なかなかのパパ振り見せたのに、セヴェリアン坊やがあっさり死別してしまったのは切なかった。テュポーンやら正体のわかったバルダンダース、3名の退化人の登場でこの世界をとりまく壮大さが見えるにつれてセヴェリアンというこのストーリーの焦点もはっきり感じられてくるようだ。神話を読んでる気分になってきた。時々でてくるセヴェリアンの思考、考察が興味深い。さて、次巻でどう収束するのであろうか。2016/02/27
イツキ
3
当初の目的地にようやく到着したところから始まる今巻。ですが落ち着くかと思いきや鉤爪に導かれるようにまた各地を放浪する旅が始まります。かつての進んだテクノロジーや文明を匂わせる人物などが登場し世界の根幹に関わる部分に近づいていることは分かるのですがいかんせん難解で内容に頭がついていかないです。2018/01/18
ちぬ
1
ここにきて全てが繋がり始め、物語の謎も見えてきた。四巻が楽しみ過ぎる。2011/09/23
月ノ瀬帆
0
前回ヒドイと思ったセヴェリアンの行動の理由が何となく分かり、可哀想な奴と思えた巻。そして異星から来た怪物が超不気味~。2013/04/04