内容説明
限界まで達した人口過密に、窮極の解決策がもたらされた。だれもが1週間に1日しか生きられず、残りの6日は“固定器”のなかで過ごすことが義務づけられたのだ。かくして、曜日ごとに、まったくちがう世界が展開されることになった。だが、厳しい監視の目をかいくぐって、曜日の壁をすり抜ける〈曜日破り〉があとを絶たない。火曜世界の警官ジェフ・ゲアードは、その捜査を命じられたが、皮肉なことにケアード自身が〈曜日破り〉の一員だったのだ!大担なアイデアと、天馬空を行くイマジネーションで定評ある鬼才ファーマーが、緻密な構成で織りあげた傑作SFサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
3
人口問題の解決というと、SFでは地球以外の星あるいは過去などをテーマにした作品が思い浮かぶが、ファーマーが本作で提示したのはなんと人々を7つのグループに分け、各グループは特定の曜日にしか生きていけず、他の6グループは固定器と呼ばれる一種のカプセルで眠らされるという奇想天外なアイデアだった!主人公は火曜日に“生きる”ジェフ・ケアードとして登場し、彼は警官だったが曜日間を行き来できる曜日破りを認められていた。曜日破りの犯罪者を追って、次々と曜日を過ごしていくが日にちが過ぎるたびに彼の妻を始めとした女性が→ 2025/08/30
Kenny00h
2
アイディアは面白いが、話しとしてては面白くなかった。2014/07/11
Yoichiro Nagatani
1
1985年の本。 私も同感>>「アイディアは面白いが、話しとしてては面白くなかった」。気の利いたことを言おうとするな!わかんないから。 、、、って30年後に文句を言ってすみません。2015/10/14
goldius
1
デイワールド間の交流は禁止されていて、愛でさえ許されないのは短編の「切り離された火曜日だけの世界」で語られているが、愛より価値のある素晴らしいモノは公式にデイワールド間を移動しているのである。それは…。2004/05/31