ハヤカワ文庫<br> 竜の卵

ハヤカワ文庫
竜の卵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150104689
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0100

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

49
20年以上ぶりの再読。ファーストコンタクトものとしては非常によく出来た作品で、また、読みやすくSF初心者でも理解できる内容に掘り下げられているところが、この作品の凄さでもある。今手にしやすいのかどうかわからないが、理解しやすいハードSFで読み応えのある作品なので、古本屋で見つけたなら迷わず手に取ってレジへとGO!2012/09/15

亮人

34
重力が地球の六七〇億倍という中性子星の表面に生きる知的生命体・チーラを描くハードSF。特殊環境で生きるチーラたちの生態学、また未開から高度文明への発展を描く社会科学的側面など、SF的想像力のパワーを思い知らせてくれ、脳ミソがしびれるほど興奮!人間の百万倍のスピードで生きるチーラと人類の邂逅のシーンで更に興奮!!「潮汐力補償体」など科学理論の部分は理解が及ばないところが多々あったが、傑作には間違いない!!2013/06/02

ジンベエ親分

24
もう何度目か分からない再読。地表の重力が地球の670億倍という想像を絶する世界に発生した知的生命体"チーラ"の文明史。チーラの時間は人間の100万倍速く、1世代が僅か30分。そのため、この中性子星に我が人類の探査機が接近調査する1ヶ月ほどの間に、最初は探査機を「神」と認識したチーラの文明は人類を追い越し、遂には人類とのコンタクトを果たす。このチーラの文明史、100万倍も時間感覚が異なる者同士のコンタクトが、脳みそが沸騰するくらい面白い。一瞬だけ会えたチーラが泣けるほど愛しく切ない。スーパー超お気に入り。2016/10/06

田氏

22
重力670億G、自転周期約0.2秒、磁場1兆ガウスの中性子星上に生物が生まれたら?そんな想像が面白くないわけがない。彼ら中性子生物は、細かい説明は省くとして、われわれの1に対して100万倍のスピードの時間を生きる。人間が6時間の仮眠をとっているあいだに、彼らは1000年分の進歩を遂げる。一日二日で人類の文明をたやすく追い抜く彼らと、どのような接触が可能で、そのファーストコンタクトはどうなるだろう?この小説は人類が「のろい連中」となる物語だが、地球人にとっての「のろい連中」に対する思考実験の裏返しでもある。2021/04/29

ふりや

13
「竜の卵」と名付けられた中性子星を舞台に、チーラと呼ばれる生命体の生態を描いたハードSF。人類とのファーストコンタクトの要素もありますが、ほとんどのパートが異星人の視点から描かれるというのがユニークなところです。まったく知らない生命体の生態を描いているので、その詳細な記述に驚かされると共に、自分ではなかなかイメージが追い付かず読み進めるのが難しい場面もありました。巻末にあるかなり細かい説明を記した補遺もかなり専門的な内容ですが、世界観の想像に役立ちます。加藤直之さんの表紙絵もシンプルでカッコいいです。2021/07/26

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