ハヤカワ文庫<br> 混沌の宮廷

ハヤカワ文庫
混沌の宮廷

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150104580
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maimai

9
真世界シリーズ全5巻読了。一応これまでの謎に決着をつけた形だが、シリーズ全作を通じて作者がほのめかしているように、再読すれば改めて明らかになることがたくさんあるだろうと思う。というより、このシリーズは、作者が主人公の語りに託してシリーズ全体の再読を「強制」するような場面があちこちに見られる。読んでいる最中はそれらに遭遇するたびに最後まで行ったらもう一度読み返そうと思っていたけれど、うーむ、実際に読み終えてみるとちょっとお腹いっぱいだ。どうしようかな。2018/09/16

ユミ

1
再読。この最終巻はあまり面白くない。影を渡っていくシーンがだらだら長いんだよね。そしてあれほどもめた王位はあっさりと彼が持っていくし。主人公も最後には落ち着いちゃっているし。なんだかな~。でも「パターン」とか「カード」とか小道具がいい。王位争いという名の兄弟殺し合いなんだよね。2015/05/11

Myrmidon

1
四巻までと内容は大きく異なり、第五巻はほぼ丸々全部コーウィンの精神的・幻想的旅路。といってもコーウィンのこと、繊細な魂の遍歴とはならず、次々襲い来る邪魔者たちを腕力と不屈の精神で撃退しながら進む活劇調の冒険譚となっている。全五巻を読み終えて思うのは、やはり映画化むきの題材だなぁということ。主人公はハリウッド向きの造形だし、最近のファンタジー映画ではお約束の大戦争シーンもあるし。…知名度だけは問題かも知れないが。2012/05/17

Hisashi Satake

1
日本語訳されているアンバーシリーズの5連作、読了。つづきがあるらしいが、未訳のため原書を読むしかない。野望うずまくアンバーの壮大な家族喧嘩はひと段落。強引にねじ伏せるといったところのストーリーは、ある種ご都合主義的な面も感じるが、ファンタジーだし、爽快感すらある。この本は既に絶版で、古本でしか手に入らないところが惜しい。もっとメジャーになってもらいたいもんです。2012/03/05

aiwendil1

0
ゼラズニイの真世界シリーズ読了。1970年代の作。伝承をSFファンタジーに移植した冒険活劇+観念的なサーガといった印象。「真世界」と「影」を巡る多元世界理論の展開が面白かった。 読んでいてふと思ったのが、主人公のコーウィンが『混乱して力に溢れた存在』であるということ。「イルスの竪琴」のモルゴンもそうだし、この作品に限らず、謎解きをはらんだ一部作品分野の主人公は『混乱して力に溢れた存在』でなければならない、という作法があるのではないか、という気がした。2017/03/12

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