感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
12
あー、60年代70年代にすさまじい勢いでSFを書き連ねてきたシルヴァーバーグの本だ。凡作もあるけど傑作もたくさんあったはずなのに、今あまり残っていないのはなぜかな。このお話は、宇宙から来る信号をとらえた大富豪がそれに答えるため全高1500mのガラス製の通信タワーを建造する話と、彼が財産を築いた遺伝子加工による人間そっくりのアンドロイドが人類に反抗する話と、彼の息子との相剋という3つのテーマを絡めて描いた重厚な作品のはずなんだけど、スケールの割に読後感がちょっと軽いな。なぜだろう。2019/07/15