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出版社内容情報
主人公たちの調査により、被害者が「大理石の男」の夢を見ていたこと以外の共通点が明らかになる。被害者の女性たちは妊娠していたというのだ。この猟奇犯罪に隠された真実とは……。二カ月連続刊行、フランスミステリ界の巨匠による歴史大作、堂々の解決篇!
【目次】
内容説明
終わりの見えない連続女性惨殺事件。精神科医のジーモンが犯人として逮捕された上、ミンナの病院が放火により全焼。さらに、親衛隊大尉のフランツまでもが失脚してしまう。すべてを奪われ追い詰められた三人。それでも捜査を続け、明らかになった犯人の真の目的は、数多の地獄を潜り抜けた三人さえも戦慄するものだった。そしてある夜、ついに悪夢の中の怪物〈大理石の男〉が、ジーモンの眼前に立ちはだかる。ナチ政権下のベルリンを舞台に巨匠が血に塗れた歴史を描く大作ミステリ、圧巻の解決篇。
著者等紹介
高野優[タカノユウ]
1954年生、早稲田大学政治経済学部卒、フランス文学翻訳家
坂田雪子[サカタユキコ]
神戸市外国語大学卒、フランス語・英語翻訳家
グランジェ,ジャン=クリストフ[グランジェ,ジャンクリストフ] [Grang´e,Jean‐Christophe]
1961年フランス生まれ。長篇『クリムゾン・リバー』(1998)はベストセラーとなり、映画化もされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
stobe1904
24
【グランジェの歴史ミステリ】上巻の捜査は振り出しに戻り、ロマを手がかりに線をたどり始めた3人だったが…。荒唐無稽で壮大な構想と血なまぐさい猟奇的事件が交錯し、クロージングに向けスピーディーに疾走する展開は、まさにグランジェ節全開の作品。上下2段組で900ページ超の大作だが、グランジェの世界を堪能した。未訳も多いので出版が続くことを願う…。★★★★☆2026/06/28
Nat
21
面白かった。後半は展開が早く、二転三転。思いもよらない犯人でびっくりしたが、最後までハラハラした。でもこの時点で終戦ではないので、今後の主人公達の運命を想像すると、救いがあるのかないのか複雑な気持ちになる結末だった。2026/10/13
くさてる
20
絶望的で悲惨としか言いようがないナチスの暴虐と血生臭いどころではない殺戮の描写、それぞれに傷つき病んでいる登場人物たち、重苦しく猥雑でもある雰囲気、普通であればページをめくるのが辛くなりそうだけど、抜群の筆力と展開でとにかく読ませてしまう。最後の最後でほんのわずかに灯った明るさが救いでした。面白かったです。2026/05/26
mordidaman
6
上巻でモリモリに積み上げられた謎の真相を知りたくて、下巻はほぼ一気読み。ナチと言えば思い浮かぶ物は色々あるので、それらとの絡みは何となく想像できたものだった。どうしょうもなく鉄(血)と硝煙の匂いがする物語だけど、結末は少し意外でその後がとても気になる。他の未訳作品も面白そうな物が多いので、さらなる出版を期待します。2026/03/11
Ai
5
ミステリーなのだが、戦禍突入直後のナチスドイツ地獄巡りでもあった。グランジェは優生思想をフックにした作品が多数あるけれど、人の愚かさの根源には「他者より自分が優秀である」という驕りがのたくっているのかもしれない。クセしかない3人の主人公とともに地獄を駆け抜けました。2026/08/20




