ハーパーBOOKS<br> 灰の王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 536p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784302121892
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報




【目次】

内容説明

投資会社のCEOとして輝かしい成功を収めるローマン。父が事故に遭い昏睡状態と報された彼は、ヴァージニアの寂れた町で火葬場を営む実家に舞い戻った。じつはギャングとトラブルを起こした弟への”見せしめ”で父が襲われたと知り、ローマンは明晰な頭脳と知略を武器に事態の収拾に乗り出すが、容赦なく暴力の支配する世界に引きずり落とされ、復讐のため自らの手を血に染めていく―。

著者等紹介

コスビー,S.A.[コスビー,S.A.] [Cosby,S.A.]
米国ヴァージニア州出身。クリストファー・ニューポート大学で英文学を学んだのち、警備員、建設作業員、葬儀社のアシスタントなど様々な職業を経て作家に。著書に、オバマ元大統領の”年間読書リスト”など40以上のベスト・オブ・ザ・イヤー・リストに選出された『すべての罪は血を流す』、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞長篇賞最終候補作『頬に哀しみを刻め』などがある。これまでにアンソニー賞、バリー賞、マカヴィティ賞など受賞歴多数。本書をはじめ、その著作の多くがCWA(英国推理作家協会)長篇賞にノミネートされている

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
愛媛県生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

85
最後の1ページまでお見事としかいいようがない、大満足の作品。父親が事故にあい、5年ぶりに実家に戻ったローマン。火葬場家業を手伝う妹とトラブルメイカーの弟ダンテ。やがて父の事故は薬物を巡りギャングとトラブルを起こした弟のせいだとわかる。家族を守るため、ギャングに立ち向かうローマン。成功者としての財力と知恵と頭脳を駆使して網を張りめぐらす。家族の過去の事件が重苦しくのしかかり、暴力も凄まじく、読んでいるのが苦しくなる場面もあった。まさに犯罪小説。 2026/07/01

タツ フカガワ

81
金融投資会社を経営するローマンに、故郷で火葬場を営む父親が昏睡状態だという知らせが妹ネヴェアから入る。急遽帰省したローマンは、弟ダンテが地元ギャングとの薬物取引で多額の負債を抱えたことから、父親が見せしめに殺されたかけたことを知る。バイオレンス小説には欠かせない悪役だが、本作のギルクリスト兄弟は最凶だった。その彼らに立ち向かうローマンの秘策とは? 一方ローマン兄弟には20年前に失踪した母親がいて、いまも胸のなかでしこりとなっていた。その真相とともに表題の意味も明かになる結末、これがなんとも不気味だった。2026/08/15

ずっきん

63
ああ、コスビーすごい。凄まじい。読み終えてなお肌が粟立ったままだ。謝辞にある「作家であるわれわれはつねに自分を追いこんで、最新バージョンの自身を超えようとする」に幾度も首肯する。家族を軸にするのも、紋切り型の展開を逆手にとる手法も健在。そして超えてくる。まるで散文詩のような筆致に揺さぶられ続け、最後の最後まで油断ならない。スチールダガーも納得の作品である。輝く白熱の炎。凝視する眼。その炎と眼に読み手は灼かれ続け、迎える結末に安堵は赦されない。行く末を慮り、祈るばかり。2026/07/31

Sam

54
面白い。確かに面白いよ。一気読みだったし。ただ、どっと疲れた。救いがないし、登場人物のどろどろの情念の中に長時間拘束されたせいだと思う。以前テランの「神は銃弾」を読んだときの感覚に近い。なので各所で絶賛されているが、私は同じコスビーでもずっとシンプルで乾いた筆致の「黒き荒野の果て」の方が好き。2026/08/28

オーウェン

52
まだ5作目だがランキング常連になったコスビーの新作。 コスビーにしては珍しいCEOという上流階級の立場が主役。 そのローマンは父が重体という報せを受け、故郷に戻る。 それは弟絡みで地元のギャングが起こした事故。 ローマンは借金を返して片を付けようとしたが、そうはさせじとギャングは脅しをかけてくる。 ローマンは自身の仕事としての部分、そして家族を守るため反撃の狼煙を挙げる。 原因となる弟のダンテは問題児なのだが、ローマンは捨てきれない部分がある。 それは母親を絡めた過去。 ラストの虚しさが何とも物悲しい。2026/08/15

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