- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
出版社内容情報
〈木曜殺人クラブ〉のエリザベスは、元夫で英国のスパイのダグラスと再会する。彼は米国マフィアから高額のダイヤを盗んだと疑われ、助力を求めてきた。だがその矢先、ダグラスは何者かに殺されてしまい……国際的難事件に老人探偵たちが挑むシリーズ第二作
内容説明
世界各国で激賞相次ぐ“木曜殺人クラブ”が帰ってきた!スパイとマフィアが絡む大事件に、老人探偵たちが挑む!老人探偵グループ“木曜殺人クラブ”メンバーのエリザベスが、死んだはずの因縁ある英国の諜報員から手紙を受け取った。彼は2千万ポンド相当のダイヤを盗んだ疑いを掛けられて米国のマフィアから狙われており、協力を求めてきたのだ。そしてクラブのメンバーたちは消えたダイヤとスパイ、凶悪な犯罪者たちにまつわる国際的な大事件に巻き込まれる。果たして彼らは解決することができるのか?豊かなユーモアに、ときにほろ苦い哀愁を織り交ぜた、傑作謎解きミステリ。待望の第2弾登場。
著者等紹介
オスマン,リチャード[オスマン,リチャード] [Osman,Richard]
1970年イギリス生まれ、BBCのバラエティー番組のプレゼンター、コメディアンとして活躍。2020年に『木曜殺人クラブ』で小説家としてデビュー。全英図書賞の年間最優秀著者賞を受賞した
羽田詩津子[ハタシズコ]
お茶の水女子大学英文科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
184
再び出動する老人探偵団だが、今回は単純な事件ではない。スパイ絡みのダイヤ盗難にマフィアの内部抗争が重なり、ドラッグ売買と仲間が暴行されるなど冗談では済まない話のてんこ盛りになっていく。それでも思いがけぬ過去が明らかになる老ヒロイン(?)エリザベスに率いられた老人たちの暴走ぶりは、収まるどころか一層激しさを増す。息をするように犯罪を犯す若い連中を罠にかけて血を見せてしまう、互いのタガの外れ具合の競争にすら思えてくるのだ。暴走老人が問題視される日本では決して書かれないだろうから、安心して応援してしまうのかも。2022/12/06
猿吉君
118
殺人クラブ2作目、いろんな仕掛けが楽しめてぐっと幅が広がった印象でした。①メインの謎以外にも仲間に暴力を振るわれてきっちり落とし前とか私好みなガジェットあり。②ジョイスがメインと思われますが他のメンバーも凄く良い、良い人かつ有能。③アルツハイマーの旦那さん持つ悲しみ、身につまされます。④ボグタンとドナ、いいと思います。⑤犯人はまあそうなのか、という感じ。点数85/100→前作よりも面白さがかなりアップ、しかも続編もたくさんあるという事で全作読破決定です!2023/03/14
まちゃ
117
〈木曜殺人クラブ〉シリーズ第2弾。スパイ、マフィアが絡む事件に〈木曜殺人クラブ〉の面々が挑むシニアミステリ。エリザベスの素性が判明してキャラ設定がハッキリしてきました。素人老人探偵が扱う事件の範疇を超えるスケール。1作目よりもエンタメ要素多めでした。エンディングはサービス感満載。これも映像化が楽しみな作品です。2024/01/02
ナミのママ
96
老人男女の活躍が楽しいシリーズの2作目。前作では人物の複雑さに謎解きが邪魔された感じがしたのだが、今作はミステリが面白い。まずはエリザベスの過去が明かされる。そしてエリザベスの元夫ダグラスが現れる。英国MI5エージェントのダグラスが持ち込んできたダイヤモンドに絡んだ事件。寄り道・余談のストーリー展開だがそこに老人の悲しさや不安が見え隠れする。ちょっとした動作や感情の揺れに老いが現れコメディだけでは終わらない。1作目では世界的ベストセラー?と疑問だったが今作で納得、すっかりはまった。2022/11/28
がらくたどん
75
前作の感想で「真相の闇があまりにも薄い。エリザベスの抱える闇が見たい」みたいな感想を書いた。そしたら本作では「うわ~」という因縁の暗闇が。せっかちでオッチョコチョイな読者でごめん!シニアホームのクラブ活動の域を3ステップくらい一気に超えましたね。エリザベスは「死んだ」旧知の諜報部仲間から再会の誘いを受け取りダイヤモンド盗難事件の渦の中へ。何だ、この危機一髪な現役感は♪それなのに主にジョイス(元看護士でクラブ仲間)の天然無邪気な無鉄砲振りがシニア探偵団の雰囲気をちゃんと維持する。だから外ミスはやめられない♪2023/01/15