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出版社内容情報
海岸で惨殺体が見つかった。国家憲兵隊のカテリーナは捜査を進めるが……ヴェネツィアの光と闇を描く〈カルニヴィア〉三部作、最終巻
内容説明
ヴェネツィアの海岸で、喉を掻き切られ、舌を抜かれた男性の無残な遺体が見つかった。秘密結社が裏切り者を罰したのだろうか?イタリア憲兵隊の大尉カテリーナは捜査を始める。一方、世界的なSNS「カルニヴィア」の運営から手を引くことを発表したダニエーレは、激烈な反応に戸惑っていた。そこにアメリカに一時帰国していたイタリア駐留米軍の少尉ホリーが戻ってくる。同じく軍人だった父を陥れた陰謀を暴こうと、強く誓って―。それぞれの闘いを選んだ三人を待つものとは?ベストセラー三部作、最終巻!
著者等紹介
ホルト,ジョナサン[ホルト,ジョナサン] [Holt,Jonathan]
オクスフォード大学で英文学を専攻し、現在は広告会社のクリエイティブ・ディレクターをつとめる。2013年に『カルニヴィア1禁忌』でデビュー。ロンドン在住
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
101
カテリーナがまさかあの人と恋に落ちたとは驚きだけど。とことん肉食系だな。それにしてもこの作家は主役に3人にとことん苛酷な運命を与えるな。ギルロイは狂信者としか思えない。内部告発者を許さないアメリカは、ある意味救いようのない国だ。あれ、日本もそうか。2016/11/14
のぶ
53
非常な壮大なスケールのストーリー展開なんだけど、個人的に判らないところが複数あった。まず、フリーメイスンの存在。この結社は過去にもかなり取り上げられていて、ダン・ブラウン「ロスト・シンボル」なんかでもテーマとなっているが、何か理解できない。あとヨーロッパの国際情勢。巻末にこれの記載はあるが大したことは書いてなかった。他にもいろいろ難しいです。そんな事情が分ればもっと楽しめたと思うけど。そんな中読み通せたのは、舞台ヴェネツィアと最先端の情報の持つ違和感が不思議と魅力だった。2015/12/27
神太郎
43
三部作完結です。これが、三部作のラストかぁって位になかなかやりきれないエンドでしたが、各々が覚悟を決めてこのラストになったのであれば良いのかもしれないが、やりきれなかった。また、陰謀系が好きな人には堪らない話でもある。アメリカの暗躍とか秘密結社の人間がここまであちこちにいてワクワクしないわけがない。しかし、イタリアも日本も同じ敗戦国なだけに、実はいいように勝利国が裏であの手この手を使って色々やってそうなのは想像してしまうよね。フィクションだが、どこかリアルがある。三部作どれも力作で面白いシリーズでした!2019/12/14
ひめ
35
最初から怪しいと思っていたあのお方。自分でケリをつけてくれたら・・・、もっと物語は続いた?人の聞きたいことを言う・・・なるほど。でもそんな生活、楽しいのかなぁ。カタリーナ、いつの間にかピオーレを使うようになってる(笑)リ・フォンテといつの間に?ダニエーレはどうしてカルヴィニアやホリーと決別をと思ったのかな。いろんな思惑があって、それがどんどん結びついていく。面白い3部作でした。もっと書いて欲しいなぁ。2015/09/29
わたなべよしお
33
やっぱり、この3部作は一級のエンターテイメントだと思う。イタリアにおける米軍の存在。さらには歴史的事件へのCIAの関与。日本だって他人事じゃないよなぁ。そういう意味でも面白かった。それにしても、本当にこれで終わり?ホリーやカテリーナ、ダニエーレに会えなくなるのはちょっと寂しいなぁ。ラストシーンだって、思わせぶりな感じもあるし、ダニエーレも真っ当になってきたし・・・2015/09/16