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内容説明
クリスマス近づく夜、エジンバラ城脇の寂しい道で、ひとりの男が撲殺された。被害者は、ロシアから逃れてきた亡命詩人。引退を翌週に控えたリーバスは、なんとしても事件を解決せねばと焦る。捜査線上にはあの宿敵カファティの影も浮かんできた。しかし外交と政治の迷路にはまり、思うように捜査は進まない。最終日は容赦なく迫ってくる。そしていつものごとく直感を信じ、自分流に行動するリーバスに、まさかの厳しい処分が…。リーバスは有終の美を飾れるのか?イギリス・ミステリ界が誇る孤高の刑事、最後の事件。
著者等紹介
ランキン,イアン[ランキン,イアン][Rankin,Ian]
1960年スコットランド生まれ。リーバス警部シリーズは、97年に『黒と青』でCWA賞ゴールド・ダガー賞、2004年に『甦る男』でMWA賞最優秀長篇賞を受賞した
延原泰子[ノブハラヤスコ]
大阪大学大学院英文学修士課程修了。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
104
第1作から20余年にわたり1年1作のペースで書き連ねられてきたリーバス警部シリーズが、彼の定年退職を迎えて最終作となった(らしい)。「中年のうだつが上がらない警部」という人物像は他のシリーズものでもよく見かけるが、リーバス警部は美人の助手シボーン部長警部とのコンビが魅力的である。あと10日で退職なのに懸案のマフィアのボスとの対決を総決算として決着つけるところが読者としては嬉しい。シリーズのフィナーレに相応しい、なかなか充実した作品であった。G545/1000。2024/06/24
NAO
57
リーバスの定年退職間近に起きたロシアの亡命詩人殺害事件。引退までになんとしてでも事件を解決したいと意気込むリーバスだが、最後の最後までリーバスにあまりにも敵が多いことに驚かされる。最後の最後まで話が読めないという点では確かにスリリングだが、この結末は「すごい」と思う人と「それはない」と思う人とに分かれるのではないだろうか。私は、「ちょっと、それはないな」と思った。2016/10/08
星落秋風五丈原
26
【ガーディアン必読1000冊】今回はご丁寧に章が一日ごとになっており、リーバス警部ラストデイズへのカウントダウンを意識。警察の外を離れた所で彼の理解者がいる。宿敵と目されているカファティがその人だ。今回彼とじっくり話すシーンがあるが、お互い散々煮え湯を飲まされていながらも、「あいつはあんな事しない」と言葉に出さなくても信じ合っている関係が見て取れる。リーバスの考える正々堂々なやり方で決着をつけて欲しいと読者も願っていたはず。さて、クリフハンガー的な彼の生死は『他人の墓の中に立ち』で明らかになっているのか。2016/12/31
bapaksejahtera
21
主人公の年齢と並行して作品を重ねてきたシリーズも、本人が60歳の定年を迎えた。本作はその退職迄の10日間を描く。ロシアからの迫害を逃れて詩人がスコットランドにやってきた。彼が殺されているのが見つかるというスタート。この時同時に訪れていた露からの経済使節団を率いる男が怪しいとリーバスは睨む。リーバスは残された10日のうち早々に警察本部長を「うすのろ野郎」と呼んで停職になる暴れようだが、却って市民としての自由を得たとばかり動き出す。決着の付け方が爽快とはいえないが、かなり楽しめた作品。未だ最終巻でないらしい。2023/01/27
み
17
リーバスさんリタイア直前の10日間、むっちゃ盛りだくさん。そして、宿敵が!こんな幕引きだとは、想像できずでした。シリーズ読み切ったと思ってましたが、まだあるようですね(^^)2025/03/10