- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
内容説明
老舗食品会社は揺れに揺れていた。看板商品である瓶詰オードブルへのキニーネ混入事件が続いたのだ。苦くて食べられない製品に、評判はがた落ち。しかもその騒動のさなか、今度は社長が殺される。第一発見者は、キニーネの件を調査していたエイミー。女性探偵ドル・ボナーの事務所で働く新人の彼女は、あまりの事態に動転し、偶然知り合ったテカムス・フォックスに助けを求めた。名探偵として鳴らすフォックスは、彼女を窮地から救うべく、ニューヨーク中を駆けまわる。巨匠スタウトが生んだもうひとりの名探偵、テカムス・フォックス颯爽登場。
著者等紹介
スタウト,レックス[スタウト,レックス][Stout,Rex]
1886年インディアナ州生まれ。1934年の『毒蛇』に始まる美食家探偵ネロ・ウルフのシリーズで名高い。他にも、元祖女性探偵が活躍する『手袋の中の手』など、幅広い作品を著している。1975年没
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
1951年生津田塾大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
**くま**
8
ネロ・ウルフで有名な作者ですが、こちらはテカムス・フォックスという探偵が活躍。「手袋の中の手」で主役だった女性探偵ドル・ボナーも脇役で出演。「手袋の中の手」は真面目なドル・ボナーのキャラから地味な印象でしたが、これもなかなか地味。でもテカムス・フォックスのほうが軽めキャラの男性なので、作者独自のユーモアトークが多少発揮されています。が、ウルフ・シリーズのアーチーの素晴らしいしゃべりに比べると明らかに見劣り・・・。キャラの濃さもウルフとアーチーにはまったく敵わない。ミステリも普通? 真相は衝撃的で良かった。2014/08/21
熊猫
7
現代だったら「苦いオードブル」は大問題になるだろうにw 古き良き探偵小説だなぁ。 ロマンスのもっていき方にも時代を感じる。 いろいろとのんびりしてますよ。2016/02/09
紅はこべ
6
手際良くまとめられた佳品。細かい出来事や証言が伏線としてちゃんと機能している。2009/11/15
tomo6980
2
やはり、アーチーとウルフの組み合わせが一番の発明だったのだな、と理解してしまったり。2021/04/10
楡欅
2
主人公はテカムス・フォックス 印象としては割ときざな好青年型探偵で、もしもネロ・ウルフの助手アーチー・グッドウィンが探偵として主役になったらこんな感じなのかもしれない 2012/02/21