内容説明
ソフィーが実業家ドミニク・ウィンターと出会ったのは、ウェクスラー家の屋敷で造園の仕事を始めた日だった。ドミニクはソフィーに目を留めると、よそよそしく頷いた。そのとき、なぜかソフィーの胸はどきんと鳴った。彼はウェクスラー家のひとり娘バーバラの婚約者なのに。そのバーバラに同行して海へ行ったある日、事件は起きた。バーバラがヨットで沖合に出たまま行方不明になったのだ。駆けつけたドミニクに君の責任だといわんばかりに責められ、慰めたい一心のソフィーは、激情の赴くまま彼に抱かれてしまった。結果、ドミニクの子を身ごもってしまうとも知らずに。■HQロマンスで長きにわたって活躍したキャサリン・スペンサーの作品をリバイバル刊行します。相手の衝動を受け止めただけとはいえ、いわば雇い主である令嬢の婚約者の子を身ごもってしまうとは……。スキャンダルから始まる愛を描いた名作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mao
16
出会いから雷落ちた2人。だけど、ヒーローは精神異常の婚約者持ちで、ヒロインは雇人。真面目なヒーローは、婚約者の死によって炙り出される自分の感情に後ろめたさを感じ、ヒロインを責めまくる。ほぼ八つ当たり。鬼畜なんだけど、ヒロイン好き好き感がプンプン匂う。最後には'僕を捨てないで'切ないワンコ系ヒーローに。ちょっと感動しちゃった。原題はDOMINIC'S CHILD。邦題の命のブーケの意味は最後1ページで分かります。このタイトルはなかなか良い(^^)2017/02/10
ぽこ
4
婚約者のいる男性を好きになってしまったヒロインがヒーローが弱っている隙に一夜を共にして妊娠してしまうお話。2021/08/14
akiyuki_1717
1
表紙にあるような慰めの一夜はありません。ただの裏切りの一夜です。以前から気になっていた男性の弱みに付け込んで一夜を共にして、妊娠したと判明すると、子供を会いいて自分を愛してくれないといじけるヒロインにゾッとしました。婚約者が死んだと思って嘆き悲しむヒーローが求めたからといって、そのきにんあるあなたは何なのさ?その上、人生を狂わされたとギャーギャー騒ぐし…まぁ婚約者が現れてた時のヒーローの行動を見れば、その後のヒロインの逃避行は理解出来たけど。2017/01/28