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内容説明
マンハッタンの有力法律事務所で将来を約束され、資産家の娘である妻を持ち、親友の新妻とは不倫を楽しむ―弁護士のフィリップが享受していた、最先端の街での完璧なる人生は、一人の男の出現で崩壊してしまった。その男、学生時代の友人タイラーは、フィリップの不倫現場を撮影した写真をネタに、十万ドルという大金を要求してきたのだ。支払いは可能だ。だがこれで脅迫が終わりになる可能性は少ないだろう。フィリップの頭脳は冷酷な計算を弾き出した。完全なる殺人計画。だが、彼の生活同様、殺人計画は些細なことから崩壊していった…。
著者等紹介
ローワン,ハワード[ローワン,ハワード][Roughan,Howard]
1966年1月生まれ。コネチカット州リヴァーサイドで育ち、ダートマス大学卒。コピーライターとして働くかたわら執筆した『おとしあな』で作家デビューをはたした。コネチカット州ウェストン在住
天野淑子[アマノヨシコ]
京都大学経済学部卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
14
イケメンと口八丁で全てを手に入れてきたエリート(風味)弁護士。資産家の娘で浪費癖のある妻とは円満でありながら、影では仕事のパートナーでもある友人の妻と不倫していた。しかし、かつてとは落魄れた知り合いに不倫現場を盗撮され、恐喝されることに。この主人公は完全犯罪を企てるが隙がありすぎる!!そして現実味のない犯罪計画を立てるシーンが長すぎたためか、冗長な感じが出てました。最後は読むのが退屈になる本でした。2015/04/13
地獄のデスマッチ
1
デビュー作にして唯一の翻訳。ここでもAmazonにもレビューなしなんで完全に埋もれてる作品?ある弁護士の転落劇なんだが、文章も構成も整理されてて読みやすい。最初は好著の予感がしたが、残念ながらこの主人公にまったく思い入れできないんだな。エリートで、なおかつ妻は富豪の娘なんて設定なんだよ。アホくさい。どんどん堕ちるがいい。作劇も平板。こじんまりまとまってるけどドラマティックさに欠ける。2012/02/09