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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
99
史上最悪の探偵ドーヴァー主任警部が登場するユーモアミステリ。ドーヴァーは呆れかえった御仁なのだ。やる気はまるでなし。推理は行き当たりばったり。面倒なことは部下のマグレガー刑事に押し付ける。太り過ぎで、食べることだけが唯一の楽しみ。そのドーヴァーが誘拐されるので、マグレガーやスコットランド・ヤードの同僚たちは、いい厄介払いができたと喜んでしまう。とにかく可笑しい小説で、何度も吹き出した。ミステリ的なプロットの捻りがないのは残念だが、十分楽しめる。ドーヴァーの適当な推理が、犯人逮捕に結びつくのが一番笑えた。2017/03/17
bapaksejahtera
12
シリーズ8作目。次第にマンネリというより粗雑になってきた。そこで著者はドーヴァーが誘拐されるという奇手を放った。。2晩便所に彼を監禁(後でドーヴァーの多量の頭のフケからその事実が確認される)するが、金と囚人放免を要求された当局側は内心厄介払いであると動きが鈍く、部下のマグレガーは自由を喜ぶ。ここが読み処。早々にドーヴァーは(ゴミ置き場に)解放される。次いで犯行はエスカレートし、英国首相の孫を誘拐と進む。本作での奇想天外な仕掛け、ドーヴァーも意外に推理を働かすが、シリーズ残りの2作は盛上がりが期待できるか。2022/10/12
MIRACLE
1
犯罪集団「クラレット・タッパーズ」によって一度は誘拐されたドーバーが、上司の命令で引き受けることになった、自身の誘拐事件とその捜査の顛末を描いたユーモア・ミステリー。ドーバーは迷探偵という設定なので、デタラメな捜査のなかで、事件解決のヒントを偶然、掴むという形になっている。毎度のことながら、部下のマクレガー部長刑事が不憫でならない。2018/04/15
kanamori
0
☆☆★2013/03/17