出版社内容情報
誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通すシリーズ第7弾。世界一の超大国を動かす原動力は何か。「真夜中の疾駆」から「星条旗の誕生」へ。独立戦争の端緒を開いた戦いにその原点を見る。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
86
レキシントンと聞いて思い浮かべるのは村上春樹「レキシントンの幽霊」ですが、1775年4月19日にボストン近郊のレキシントンとコンコードで起きたアメリカ独立戦争の始まりとなった武力衝突のことは知りませんでした。ポール・リヴィアの「真夜中の疾駆」の重要性はあまりピンと来ませんが、ボストンマラソンもそれに関連してるんですね。ベッツィ・ロスの「星条旗誕生の物語」も、歴史的事実というより、信じたい歴史的記憶が生み出したもののように感じます。合衆国が国家としてまとまるのに共通して語れる歴史的な物語は必要なのでしょう。2025/08/18
ピオリーヌ
14
2024年の刊。アメリカでは知られているが日本をはじめ外国では殆ど知られていないベッツィ・ロス、ポール・リヴィアの二人に焦点を当てた内容。この二人はアメリカの「建国神話」の中枢に位置しており、リヴィアは独立戦争の始まりを告げたレキシントン・コンコードの戦いで真夜中に馬で疾駆して情報を知らせた事で名を馳せ、ベッツィは最初の星条旗を作った人物とされる。両者ともその評価は時代とともに大きく揺れ動いてきたが、アイコンとして依然現代も生き続けている。 2025/05/15
組織液
11
若干内容が脱線して読みにくい箇所もありましたが、非常に面白かったです。 アメリカ独立革命の「英雄」ポール・リヴィアとベッツィ・ロスの物語が、後世でどのように語られ、なぜ必要とされたのかを、革命の流れとともにわかりやすく解説されています。「アメリカは歴史が浅い」とよく言われますが、政体という点では独立革命以来、ほぼ一貫して続いている世界最古レベルの古参でもあるため、こうした独立戦争からの歴史が現代の制度や価値観に直接つながっている点に、強い刺激を受けましたね。 2025/12/23
乱読家 護る会支持!
7
⚫︎建国から二百五十年を迎える「人工国家アメリカ」。建国後、国民化を進めるにあたり、二つの神話が創られた。ポール・リヴィアの「真夜中の疾駆」とベッツィ・ロスの「星条雄誕生の物語」。 ⚫︎ポール・リヴィアの「真夜中の疾駆」は、レキシントン・コンコードの戦いにおいて、英国軍の進軍ルートを仲間たちに知らせるために、ポール・リヴィアが真夜中に馬を走らせた物語。 ⚫︎最初の星条旗を作ったと言われているペッツイ・ロスだが、これも愛国心を鼓舞する作り話。。。。お隣の国に比べれば、アメリカの作り話は全く問題ないですね。2024/12/19
たかぴ
7
ベッツィ・ロスさんとポール・リヴィアさんの2人を私は知らなかった。18世紀だから完全な伝説の中に埋もれずに実際の記録があちこちに残っているのか。多分、アイコンとしての2人の存在は現在のアメリカ人にとっては身近なものなのだろう。2024/10/27




