出版社内容情報
今や世界中に浸透した漫画・アニメ文化の父、手塚治虫。「漫画の神様」の作品を4人の識者が敬愛をもって読み解く。好評を得たスペシ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
74
★★★☆☆ 『鉄腕アトム』ぐらいしか読んだことがなかったが、漫画の神様、手塚治虫について詳しく知りたいと思って読んでみた。確かに、手塚治虫がいなければ、この国が漫画大国になることは無かったのかも知れない。いま我々が漫画で普通に接している基本フォーマットはほとんどが手塚治虫によって完成されたものだとは知らなかった。複数の識者が絶賛している『火の鳥』はいつか読んでみたい。2019/09/15
takka@乱読
15
手塚治虫についての評論を読むと、やはり手塚治虫という人物が描く漫画の凄さが物語・表現・性と愛・宗教の面から俯瞰できて面白かった。この本で紹介された本の中でまだ読んだことのない作品もあるのでまた読んでみようと思う。2021/09/18
ふたば
8
医師、映画監督、女装パフォーマンス、住職の様々な人物により手塚作品の魅力を語っている一冊。個人的には『ブラックジャック』しか知らなった。『火の鳥』を読んで一気に手塚作品に魅了されてしまった。特に死生観や善悪といった固定的な観念でとらまえることができない点を考えさせられた。ブッダや別の手塚作品もぜひ読んでみたい。2021/09/26
ムーミン2号
8
2016年11月にEテレで放送された「100分de手塚治虫」の書籍化。「漫画というものは、いくら言葉を尽くしても、作品の魅力の百分の一も伝わらない」と本文中(p.133)にあるが、その通りだと思う。であれば、4人の識者がその経験や思想や専門性をもって読み紹介する各作品を、まずは手に取ってもらうのが一番だろう。『火の鳥 未来編』『鉄腕アトム』『きりひと讃歌』『奇子』『リボンの騎士』『MW』『火の鳥 鳳凰編』 この本を通して読めば、手塚さんが漫画で描きたかったこともわかるし、なにより上記の作品を読みたくなる。2017/12/31
マネコ
7
「日本人はなぜこんなにも漫画が好きなのか?(中略)なぜ、外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国には手塚治虫がいなかったからだ」 この言葉が過大評価でないことを複数の視点から分析解説される本書は手塚作品好きだけでなく、漫画好きなら読んで絶対損しないと思います。2019/09/22