内容説明
近年、DNAを分析する技術が飛躍的に発展し、古人骨の遺伝子から直接、祖先をたどれるようになった。私たち日本列島に住む人間は、どこからやってきたのか?「縄文人が先住する日本列島に、稲作技術をもつ弥生人が渡来して混血し、日本人が誕生した」という定説は正しいのか?朝鮮半島、中国、南方の人々とはどうつながっているのか?本書はこれらの問いに、最新の解析手法を駆使して答える。2007年刊行以来異例のロングセラーとなっていた旧版に、その後明らかになった事実を盛り込んで刷新する大改訂版!
目次
第1章 遺伝子から私たちのルーツを探る
第2章 アフリカから世界へ―DNAが描く新人の拡散
第3章 DNAが描く人類拡散のシナリオ
第4章 アジアへの展開
第5章 現代日本人の持つDNA
第6章 日本人になった祖先たち
第7章 南北の日本列島集団の成り立ち
第8章 DNAが語る私たちの歴史
著者等紹介
篠田謙一[シノダケンイチ]
1955年静岡県生まれ。京都大学理学部卒業。博士(医学)。現在、国立科学博物館人類研究部長。専門は分子人類学。日本及び周辺諸国の遺跡出土人骨のDNA分析を通して日本人の起源とアジア集団の成立史の解明を目指している。また南米アンデスの古代文明の変遷と集団の関係についての研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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