エゴ・ドキュメントの歴史学

個数:

エゴ・ドキュメントの歴史学

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月23日 17時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000223034
  • NDC分類 209.04
  • Cコード C3020

出版社内容情報

日記や手紙、回想録など、一人称で綴られた史料への関心やその扱い方は、フェミニズムや現代思想、文学理論等の影響を受けながら大きく変容を遂げてきた。魔女裁判の告白書、遊女の日記、前線兵士の手紙など――多彩なエゴ・ドキュメントを専門家たちが新たな文脈で読み解く。理論と実践を総合した本格的な共同研究。史料論、歴史学の方法論としても必携の1冊。

内容説明

日記や手紙、回想録など、一人称で綴られた史料への関心やその扱い方は、フェミニズム、現代思想、文学理論等の影響を受けながら大きく変容を遂げてきた。魔女裁判の告白書、遊女の日記、前線兵士の手紙など…多彩なエゴ・ドキュメントを専門家たちが新たな文脈で読み解く。理論と実践を総合した本格的な共同研究。史料論、歴史学の方法論としても必携の一冊。

目次

序章 エゴ・ドキュメント研究の射程
第1章 浮動するエゴ、もう一つのエゴ、創られるエゴ―魔女ベレッツァ・オルシーニの審問記録と手記(一五二八年)より
第2章 エゴ・ドキュメントの「厚い」読解―ラテンアメリカ史研究の経験から
第3章 日本近世における自己語りの諸相―「我」と天道の間で
第4章 オーラルとエクリの間からの創造―啓蒙期ロレーヌの作家グラフィニ夫人の場合
第5章 法律家の手紙―一九世紀初頭のイングランドにおける日常的な法の利用
第6章 遊女の「日記」を読む―嘉永二年梅本屋佐吉抱え遊女付け火一件をめぐって
第7章 感情と情報リテラシーが交差するところ―噂、ニュース、エゴ・ドキュメント
第8章 エゴ・ドキュメントをめぐる後期ソ連の歴史実践

著者等紹介

長谷川貴彦[ハセガワタカヒコ]
1963年生。北海道大学大学院文学研究院教授。近現代イギリス史、歴史理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

志村真幸

4
 西洋史だけでなく、日本のひとたちにも要請しての論文集で、時代や分野もさまざま。とても意欲的なのは伝わってくる。しかし、編者の意図や、エゴ・ドキュメントというテーマがどこまでしっかりと共有されているか疑問に感じた。また、適用可能な範囲/例を広く知ることができるのはありがたいが、エゴ・ドキュメントを用いることによって、どのような新しい歴史が可能になるのか明示するところまでは行っていない。  可能性は感じるものの、これからもっと研ぎ澄まされていくべき分野だろう。 2022/08/30

袖崎いたる

3
これ、一部の人から怒られるんだけど、学問ってのは器用仕事だよなぁ。よくTwitterで見かけるマウントの取り合いで「それってバイアスありますよー」といったものがある。歴史研究の界隈でこのバイアス部に注目したのが本書が唱導するところ。エゴの物語性。果たして歴史ドキュメントでありうるのかーって問いがあったり、歴史的に舐められてきたりといった紹介もされている。ちゅーても神は細部に宿るので、むしろ全体を見ようとした目眩に惑わされることもしばしばあるのが歴史やねんから、エゴ抜きで歴史を語るってのがそもそも間抜けやろ2020/08/10

ckagami

2
個人の自己表象・エゴ・ドキュメントを理論と実践で紐解く。魔女裁判の拷問にかけられたイタリアの女性、没落し筆で身を立てたロレーヌの女性、過酷な折檻のなか放火という手段に出る遊女たち……女たちの語りが胸を打つ。特に遊女の件は読んでいて泣いてしまった。スペイン帝国下、南北アメリカ大陸とスペイン本土を連絡するため、エゴ・ドキュメントが爆発的に増加した、という点は面白い。わかることが生々しいだけに、どれだけ学問として成り立つかというのは難しい点だろうと思うが、いろいろな視点での分析を読んでみたい。2021/02/06

Go Extreme

1
用語法:多様なる系譜 生活史・証言・語り エゴ・ドキュメント:歴史家シャーク・プレッサー・1958年 大きな物語解体→個別性への注目≠ミクロストリアによる逸脱した個人への注目 魔女の作られ方 オーラル・ヒストリー研究 オーラルとエクリ:相互に重なりあい密接に結びき影響を及ぼしあう 噂を伝える側:行為それ自体が重要 自らの強い不安を誰かに話す→気持ちを和らげる 噂:情報が欠如と正確な情報の欲求・親密な相手と繋がり感情共有の願望⇒情報リテラシーと感情とが交差する場2020/09/29

沖縄電鉄社長

0
日記や手紙、裁判記録など、個人が残した記録(エゴ・ドキュメント)について、時代や地域を超えて取り上げた一冊。旧ソ連やラテンアメリカなど、「エゴ・ドキュメント」という言葉が出現する前からそれらの作成・集成・研究といった実践が行われていたという点は興味深い。2021/09/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15365996
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。