NHKブックス<br> 象徴天皇制の成立―昭和天皇と宮中の「葛藤」

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象徴天皇制の成立―昭和天皇と宮中の「葛藤」

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912447
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C1321

出版社内容情報

生前退位を巡り、今、皇室典範・象徴天皇制の在り方についても、多くの議論が起こっている。『昭和天皇実録』など近年公開・発見された新史料を精緻に読み解き、象徴天皇制の成立過程を鮮やかに描き出す。

内容説明

一九四七年五月三日、日本国憲法施行とともに象徴天皇制が誕生した。「統治権の総攬者」から国政に関する権限を持たない「象徴君主」への転換を迫られた天皇は、自らの理想とする君主像とGHQ・日本政府が要求する象徴としての役割のギャップに苦悩しつつ、側近たちと共に抵抗を試みていった―。生前退位問題をめぐって、皇室典範および象徴天皇制の在り方が注目を集めるなか、本書は敗戦直後から占領時代に焦点をあて、天皇・宮中・政府・GHQ間の複雑な力学と激しい相克の中で象徴天皇制が成立する過程を、膨大な史料を読み解きながら描き出す。

目次

序章 象徴天皇制とはどんな君主制形態なのか
第1章 敗戦前後の国体危機と昭和天皇
第2章 象徴天皇制への道
第3章 戦後における昭和天皇の行動原理
第4章 象徴天皇制の成立過程にみる政治葛藤―一九四八年の側近首脳更迭問題
第5章 吉田茂の復権と象徴天皇制への対応
終章 象徴天皇制のゆくえ―昭和から平成へ

著者等紹介

茶谷誠一[チャダニセイイチ]
1971年石川県生まれ。2006年立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、明治大学、立教大学兼任講師。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

12
象徴天皇制=立憲君主制=王は君臨すれども統治せず。一般的には正しいが、現実はそう単純ではない。より拘束力の強い「共和国における君主制」に該当するらしい。国民統合の象徴としての天皇と皇室の民主化←昭和天皇・宮中、政府、GHQ、それぞれ目指すべき目標は同じでも、中味は違う。特に、昭和天皇~三種の神器や皇統の継続が最優先。戦後も「相談を受ける権利」を保持したい~は、生々しくて魅力的だ。2022/09/14

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

7
 終戦直後から講和条約までの間の昭和天皇の処遇、並びに新皇室典範や憲法と天皇の動きの制御の問題を扱った一冊。登場人物が多く、時系列で細かいことが語られているので精読するためにはメモを取りながら読むことが必要だと感じた。  全般的な内容は、昭和天皇自身の君主観が戦後も戦前から大して変化していないこと、側近に守旧派がおり、戦後の改革派との軋轢があったということに尽きる。平成の天皇については、ごく僅かしか語られていない。案外情報量が多く、読むのがしんどかった。2020/05/27

佐藤丈宗

3
戦後日本が直面した「天皇制をいかにするか」という課題。GHQvs日本政府という構図ではなく、これに天皇とその側近という宮中勢側の動きも見ることで、より立体的に「象徴天皇制」成立をめぐる情勢を描く。どの勢力も天皇制存続と日本の民主化という目標は目指しながらも、それぞれの「象徴天皇制」認識の差違。これに天皇の責任問題が絡み、揉めに揉めた。GHQが大きな権限を振るったのは事実だが、日本側も決して「押し付け」られるがまま自らの針路を決めたわけではない事実がここにもある。昭和天皇と今上天皇の天皇観の違いも興味深い。2017/09/10

バルジ

1
「象徴天皇」制度の成立過程での宮中と政府・GHQの葛藤が史料に基づいて記述されており非常に勉強になった。 従来そのあまり評価されていなかった総理大臣としての芦田均を宮中改革という観点で高く評価し、その後首相を継いだ吉田茂との「象徴天皇」観の連続性などは政治史的な面からも、もっと注目されてもいいのではないだろうか。2017/06/06

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