内容説明
マルチチュードとは何か。グローバル化に伴い登場しつつある、国境を超えたネットワーク状の権力“帝国”。この新しい権力の形成途上で生じる終わりなきグローバルな戦争状態への抗議運動は、それぞれの特異性を保ちながらも、共通のネットワークを創りあげる。権力と同型の、ネットワーク状の形態で闘う多種多様な運動の先に、グローバル民主主義を推進する主体=マルチチュードの登場を予見する。“帝国”論の新たなる展開、ついに日本語版登場。
目次
共にある生―グローバル民主主義に向けて
第1部 戦争(ジンプリチシムス―終わりなき戦争を見る目;ネットワーク化する対反乱活動;抵抗の系譜)
第2部 マルチチュード(“危険な階級”はいかに構成されるか;グローバル資本という身体―搾取と階層秩序の地勢図)
著者等紹介
ネグリ,アントニオ[ネグリ,アントニオ][Negri,Antonio]
1933年生まれ。元パドヴァ大学政治社会科学研究所教授。70年代にはアウトノミア運動の中心人物となる。テロ事件にかかわった容疑により逮捕、投獄されるが、フランスに亡命。現在は完全に自由の身となり、研究・著述を続けている
ハート,マイケル[ハート,マイケル][Hardt,Michael]
1960年生まれ。現在、デューク大学助教授(比較文学)。ワシントン大学で比較文学を修めたのち、パリ第8大学で当時フランスに亡命中のネグリに師事
幾島幸子[イクシマサチコ]
1951年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家
水嶋一憲[ミズシマカズノリ]
1960年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。大阪産業大学経済学部教授
市田良彦[イチダヨシヒコ]
1957年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。神戸大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
またの名
なっぢ@断捨離実行中
takao
mirie0908