出版社内容情報
人気歌舞伎役者が人情味豊かに綴る半生の記。
人気歌舞伎役者・中村吉右衛門が、幼少の頃から二代目を襲名するまでの半生と、芝居と日常を通しての様々な思いを人情味豊かに綴る。
人気歌舞伎役者・中村吉右衛門氏の処女エッセイ集の文庫化である。
▼本書は三部構成となっている。まずは表題となった「半ズボンをはいた播磨屋」。やんちゃ坊主でひねくれ坊主だった辰次郎少年。ややもすれば役者への道を踏み外してしまいそうだったこの播磨屋御曹司を、肉親同様に厳しく、そして懐深く育ててくれたのは「ばあや」であった。本編は、二十二歳で二代目・吉右衛門を襲名するまでの思い出を、ばあやへのレクイエムとして綴ったものである。初代の思い出、初舞台のこと、ロカビリーに憧れた頃、大学受験、そしてばあやとの死別……、著者の半生が人情味豊かに語られる。
▼第二部の「役者の素顔」は、初詣に始まる吉右衛門家の一年間の生活模様が、また第三部の「芝居のなかの歴史風景」では、「鬼平」や歌舞伎の演目を通じて、著者の歴史に対するさまざまな思いが綴られる。
▼素顔の歌舞伎役者が、ふだん着のままで物語る、珠玉のエッセイ集。
[半ズボンをはいた播磨屋]
●母の執念
●始めての失恋
●初舞台の頃
●播磨屋代々
●村じいの五右衛門風呂 ほか
[役者の素顔]
●元旦の目覚め
●鬼の幻影
●トウタンの雛飾り
●初舞台二役
●曖昧の楽しみ ほか
[芝居のなかの歴史風景]
●「鬼平」ロケの楽しみ
●「熊谷」にみる母と子の絆
●兄弟の悲運「盛綱」 ほか
内容説明
やんちゃ坊主のひねくれ坊主…そんな半ズボンの頃の播磨屋御曹司を、「ばあや」はいつも傍にいて、肉親同様に厳しく懐深く育ててくれた。本書は二代目襲名までの思い出を、「ばあや」へのレクイエムとして綴った半生の記であり、また、初詣に始まる吉右衛門家一年間の生活模様、「鬼平」や演目を通じての歴史への思いを人情味豊かに物語る。ふだん着のままの歌舞伎役者が著した処女エッセイ集。
目次
半ズボンをはいた播磨屋(母の執念;初めての失恋;初舞台の頃;播磨屋代々;村じいの五右衛門風呂 ほか)
役者の素顔(元旦の目覚め;鬼の幻影;トウタンの雛飾り;初舞台二役;曖昧の楽しみ ほか)
芝居のなかの歴史風景(「鬼平」ロケの楽しみ;「熊谷」にみる母と子の絆;兄弟の悲運「盛綱」;白無垢鉄火の啖呵「河内山」;「そばや」はまさしく蕎麦が決め手 ほか)
感想・レビュー
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フェリペさん
kinupon
fuchsia
yasudrlib
Kei