NHK出版新書<br> バラバラな世界で共に生きる―リチャード・ローティの哲学

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NHK出版新書
バラバラな世界で共に生きる―リチャード・ローティの哲学

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140887608
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C0210

出版社内容情報

わかり合えない他者を、敵にしないために。

分断が極まり、「正しさ」がSNSでぶつかり合う社会で、私たちは他者といかに語り合えるか。アメリカの哲学者リチャード・ローティは、共通の基盤なき世界でそれでも人が共に生きる可能性を問い続けた。その哲学から、分極化の時代を生きるための知的作法を鮮やかに引き出す。大好評だった『100分de名著 リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』』テキストを大幅改稿。死後に注目された「予言」や主著以外の発言にも光を当て、その思想の先進性をいま問いなおす。著者初の新書!


【目次】

内容説明

わかりあえない他者を、敵にしないために。〈正しさ〉で殴りあう世の中で、「会話」の可能性を問いなおす。

目次

1 バラバラな私たちを理解する(私たちは「ことばづかい」でつくられる―「偶然性」とはなにか;黙らせることをめざさない―「アイロニー」と公私の分離)
2 バラバラな世界を直視する(ことばによる「非‐人間化」に抗う―なにが紐帯の基盤になるのか;「われわれ」は拡張できる―「連帯」とはなにか)
3 バラバラなまま共に生きる(分極化した時代をどう生きるか―ローティの「予言」から考える;〈正しさ〉を乗りこなす―「リベラル」を描きなおすために)

著者等紹介

朱喜哲[チュヒチョル]
1985年、大阪生まれ。大阪大学招へい准教授。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。また研究活動と並行して、企業においてさまざまな行動データを活用したビジネス開発に従事し、ビジネスと哲学・倫理学・社会科学分野の架橋や共同研究の推進にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タカナとダイアローグ

15
横浜でトークイベント参加できた!最前列。酒場をテーマに、会話(カンバセーション=共にいるという意味で、おしゃべりは本来の意味とはいえない!)について考えた夜。 「最高のお店!」は合意が難しいと思うけど、「居心地を悪くしない」共通ルールは同意できる。酩酊しないとか。 あと、ポロリとこぼした一言が、その人自身も相手も変容する可能性があることが重要だとのこと!頭の中にあるままでは、うちなる偏見や思い込みは変わる余地がない。 我が家はバザール‥と朱さんに相談した思い出。私が求めているのはクラブ‥?(スナック説)2026/05/22

武井 康則

9
なにがしかの真理に辿り着くことに意味があるのか。今の哲学で目の前の出来事に影響を与えることができるのか。すべての出来事は時空を超越したものでなく、必ず時代の影響を受けている。それを無視して遥かな高みを目指す意味があるか。それより、まず会話を大事にしよう。終局を更新し続ける。それに意味がある。本書でローティを引き合いに出してメッセージとしたのはそんなことだと思う。そしてここまで分極化した世界に有効なのは確かにもうそれしかないだろう。そんなこと無理だと言えば、後は諦めと絶望か。2026/06/06

たか

8
リベラリズムの掲げる正義への反発が広がり世界の分断が進む昨今だが、そうした普遍的な価値を退けリベラル・アイロニストとしての態度の大切さを説いたローティ。言論人としての発言は、文字通りに受け取ると意外なもので難しく、もしこの本の中で目にしたのでなかったら違う感想を持っていたかもしれない。ポストモダン的でありつつも、冷笑的にならず人類の連帯の可能性をちゃんと見ている人だったのだと思う。「会話を守る」という表現が良い。つい好きな作家に引き寄せてしまうが、ヴォネガットの「愛は負けるが親切は勝つ」を想起した。2026/05/28

YT

5
ローティ関連の文章を読むとき希望と同時にモヤモヤした物も感じる。それは哲学会の不良とでも言うべきローティの姿勢にあったというのが本書乃至あとがきですっきり整理されていた。 内容自体は傲慢なリベラルに陥らないためのススメとして読んだ。可謬的な姿勢を崩さず常に会話を開き、常に理想に突き進む、しかし冷笑にも陥らぬようにする。これからのリベラルに求められるのはそうした態度なのであると。ローティの思想には優れたバランス感覚が必要で実践には長いトレーニングがいるなぁ。だが今の日本人・社会にその余裕はあるのか...2026/06/10

ぐみ

4
★真理を探究しない哲学者、リチャード•ローティの言説を紐解いた本邦初の新書(らしい)。対話より会話をやめないことに重きを置く姿勢、クラブとバザールでそれぞれ善とされるものは変わるということなど、なるほどと面白く読めた。特に政治家が「われわれ」と「あいつら」を区別して民衆を惹きつけていく恐ろしさを実感しつつある昨今、ローティ哲学は義務教育必修では?と思った。2026/05/28

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