出版社内容情報
「平和な日本」はいかにつくられたか?
信長の城郭革命と認知戦、秀吉の朝鮮出兵とその後の築城ラッシュ、家康の公儀普請と統治戦略──。安土城で行われている令和の大発掘調査や、名古屋城で進む3D分析などの科学的アプローチ、海外の最新研究成果から、「近世城郭誕生の秘密」に写真や図版を多用しながら迫る。戦乱に明け暮れた社会に、いかにして平和はもたらされたのか。科学×歴史で日本史上のターニングポイントを鮮やかに描き出したNHKスペシャル「戦国サムライの城」が、満を持しての書籍化!
【目次】
内容説明
「巨大化する城」の謎を解く!信長の城郭革命、朝鮮出兵と築城ラッシュ、家康の国家戦略…最新調査・科学の成果を多数収載。
目次
第1章 信長の城郭革命
第2章 令和の大調査で迫る安土城
第3章 消えた安土山図&#23643
風と大航海時代
第4章 秀吉が残した慶長の築城ラッシュ
第5章 家康の国づくりと名古屋城
第6章 巨大城郭がもたらした技術・社会変化
第7章 「泰平の世」はいかに到来したか
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
平和な日本はいかにつくられたか。科学と最新発掘調査で戦国史を城という切り口から近世城郭誕生の秘密に写真や図版を多用しながら迫る1冊。織田信長の安土城から始まる城郭の革命を軸に、秀吉の慶長築城ラッシュ、家康の名古屋城と公儀普請までを追い、乱世を終わらせて泰平の世を築いた過程を追う内容で見せる城の誕生が権力の象徴・認知戦の道具だった点や、巨大城郭がもたらした意外な社会変化があって、安土城の令和大発掘調査や、名古屋城の3D分析、海外の最新研究成果も解説しながら、城の変化から歴史の流れが伺えて興味深かったですね。2026/04/13
ta_chanko
13
「戦う城」から「見せる城」へ。戦国時代末期から江戸時代初期にかけて起こった時代の変化。信長の安土城、秀吉の大阪城・肥前名護屋城、家康の江戸城・駿府城・名古屋城。戦乱から築城へ。戦争動員から公儀普請へ。見事な価値観の転換。平和・統治・繁栄の象徴となったのが、壮麗な天守閣だった。2026/04/27
フク
9
#読了 近世城郭誕生の秘密。 徳川幕府の公儀普請が大名同士の横のつながりを作ったという指摘は初めて認識したが、結構好き。 松江城の天守に月山富田城の木材の使用されているのが小説の影響で無駄にエモい。 〈「戦う城」から「見せる城」へ。そして「平和を象徴する城」へ〉 図書館2026/05/17
dzuka
5
戦国時代から江戸時代にかけて、城の役割がどのように変わっていったかを、解き明かしている。 内容は、NHKスペシャルで放映したものが主であるが、その周辺情報も細かく載せてくれている。 戦国史というよりは、城の変遷史といった方がよい。 信長が造った小牧山城、岐阜城、旧二条城、安土城、秀吉が造った旧大坂城、家康が造った名古屋城について詳説されており、特に安土城の全景図がバチカンに渡った逸話が興味深い。 城という戦争のための構造物が、争いを収束させる道具となり、今や観光資源となっている変遷がとても魅力的である。2026/05/06
茶幸才斎
5
近年の発掘調査や文献研究、再現考古学実験などの成果から、織田信長の慧眼により石垣と瓦ぶきと天守を有する「見せる」城が誕生し、豊臣秀吉時代に空前の築城ラッシュを迎え、徳川家康の公儀普請などを通じ高度な組織的建築システムが生じるなど、城郭研究の最新知見を紹介している本。戦国の武将や大名たちは、当然に戦のプロなのであるが、戦う拠点としての城を作る土木と建築のプロでもあり、更には城の周囲に商業や海運で富を生む都市を形成する街づくりのプロでもあったと想像すると、彼らの底の知れない風格の大きさにあらためて圧倒される。2026/04/01




