出版社内容情報
「民意」を作るのは、わずか0.2%のユーザだった!
ネット上で多数派に見える意見は、必ずしも実際の支持率や選挙結果とは相関しない。SNS時代の「常識」にも思えるこの乖離は、なぜ、どのように生まれるのか? 思い込みや偏見を排した定量的なデータ分析に基づき、日本における「ネット世論」の構造や実態を明らかにする。国政選挙・首長選挙から、旧ジャニーズ事務所性加害問題までを徹底解剖した快著!
内容説明
ネット上で多数派に見える意見は、必ずしも実際の支持率や選挙結果とは相関しない。SNS時代の「常識」にも思えるこの乖離は、なぜ、どのように生まれるのか?思い込みや偏見を排した定量的なデータ分析に基づき、日本における「ネット世論」の構造や実態を明らかにする。国政選挙・首長選挙から、旧ジャニーズ事務所性加害問題までを徹底解剖した快著!
目次
第1章 「偏り」はなぜ生まれるのか―ネット世論の構造(世論とは何か;従来の世論とネット世論 ほか)
第2章 データが示す実態―ネット世論の分布(2021年衆議院議員選挙を解剖する;2022年参議院議員選挙で追加検証する ほか)
第3章 なぜ少数派の意見が大きく見えるのか―ネット世論の正体(大阪府知事選挙における実証研究;Xに投稿するのはどんな人か?―8つの仮説 ほか)
第4章 ソーシャルメディアは社会を変え得るか―ネット世論の希望(ソーシャルメディアと社会運動;旧ジャニーズ問題とメディアの沈黙 ほか)
第5章 フェイクニュース時代の歩き方―ネット世論と向き合う(イメージに支配される私たち;揺らぐ情報の信頼性 ほか)
著者等紹介
谷原つかさ[タニハラツカサ]
1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授。国際大学GLOCOM客員研究員。専門は計量社会学、メディア・コミュニケーション論。東京大学経済学部卒業。中央官庁勤務を経て、2022年慶應義塾大学大学院社会学研究科より博士号(社会学)を取得。2018年関西社会学会大学奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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