出版社内容情報
豊臣秀吉が実施した刀狩令、身分統制令、バテレン追放令などの重要政策を記した一級史料を正確に解釈し、学界での論争状況も織り込みながら、新解釈を提示して従来の説に対して疑問を投げかけていく。また、2009年NHK大河ドラマ『天地人』の主人公・直江兼続が記したとされる「直江状」の真偽について、山本説を提示。
内容説明
なぜ、テレビや小説は歴史を創作するのか。なぜ、教科書には書かれない歴史があるのか。だから、一級史料にだけ刻まれた歴史に触れてみたい。史料だけが知っている本物の歴史。
目次
第1講 刀狩令(島津家文書の二通の刀狩令;さまざまな刀狩令;刀狩令の収蔵状況;刀狩令の広がり;基本法令となった刀狩令)
第2講 「人掃令」と「身分法令」(秀次「人掃令」原本の確定;二通の「人掃令」?;秀吉「身分法令」の本質;「人掃令」をめぐる論争の意義)
第3講 バテレン追放令(バテレン追放令の解釈;バテレン追放令の伝達;バテレン追放令の国内への布達;もう一つの「キリシタン禁令」)
第4講 豊臣政権の「取次」と奉行(豊臣政権の「取次」と「指南」;「御取次之筋目」とはなにか五大老・五奉行制をめぐって)
補講 「直江状」の真偽
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県津山市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院、東京大学史料編纂所助手、同助教授を経て、東京大学史料編纂所教授。文学博士(東京大学)。1992年、『江戸お留守居役の日記』(講談社学術文庫)により第40回日本エッセイストクラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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