出版社内容情報
2020年1月31日、EUの崩壊が始まった――
離脱した英国、極右と戦うドイツ、そして極右政党が台頭するフランス、オランダ、イタリア……。2020年、欧州にいま激震が走っている。現体制の破壊を目指すポピュリズム革命という病が、所得格差の拡大やグローバル化、移民・難民の増加、重厚長大産業の衰退、伝統的な政党に対する市民の不満を「栄養」として、各地で増殖しているのだ。それは、かつての共産主義と同等、いやそれ以上の脅威ともいわれる。在独30年のジャーナリストが、欧州情勢の最前線をリポートし、その深層を読み解く。
内容説明
EUから離脱した英国、極右と戦うドイツ―。二〇二〇年、欧州はいま、現体制の破壊を目指すポピュリズム革命によって、かつての共産主義と同等の新たな脅威に直面している。在独三〇年のジャーナリストが、「格差拡大」「アイデンティティの喪失」という二つの不安軸から、欧州情勢の最前線をリポートし、その深層を読み解く。
目次
第1部 英国―ポピュリズム革命による欧州最初の犠牲者(二人のポピュリスト―ファラージとジョンソン;国民投票という選択は正しかったか?―キャメロンの失策;敗者たちの復讐―大都市と地方、富裕層と低所得層を引き裂く亀裂)
第2部 ドイツ―アイデンティティ喪失をめぐる激論(右翼政党躍進の衝撃―AfDとは何者か;転機となった難民危機;東西を分断する「心の壁」)
ポピュリズム革命はどこへ向かうのか
著者等紹介
熊谷徹[クマガイトオル]
1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。著書『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』で2007年度平和・協同ジャーナリズム奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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