内容説明
なんでも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも、本を読むことでしか得られないものがある―。著作発行累計1600万部を誇る人気作家が、並外れた発想力とアウトプットを下支えする、読書の極意を明らかにする。本選びで大事にすべきただ一つの原則とは?「つまらない本」はどう読むべきか?きれいごと抜きに読書という行為の本質を突く、唯一無二の一冊!
目次
第1章 僕の読書生活(どうすれば文章の意味が理解できるか;速読は読書ではない ほか)
第2章 自由な読書、本の選び方(どのように本を選ぶか;本と人は同じような存在である ほか)
第3章 文字を読む生活(僕の研究者時代;世間に文章下手が多い理由 ほか)
第4章 インプットとアウトプット(僕は言葉で考えない;知識を蓄える意味 ほか)
第5章 読書の未来(日本の特殊な出版事情;多種多様な判型 ほか)
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年、愛知県生まれ。小説家。工学博士。某国立大学の工学部助教授のかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
361
森博嗣は、新作中心に読んでいる作家です。森博嗣は、小説よりも小説以外の方が面白い気がします。読書嫌いだったのに職業作家になったことや日本のミステリをほとんど読まないのにミステリを書いていたり、新鮮な内容に溢れています。著者は作家としてもリタイア計画を進めており、あと数年で新作が読めなくなりそうです。今月は、にゃんにゃん月間ですが、本書は222P(読メ表示では、224P)でした(=^・・^=)2018/05/20
やすらぎ
279
本を読み始めた頃、一冊読了すると次に何を読もうか、その興味が続かなかった。それが今では多読をしたりしている。…本は人である。本との出会いは人との出会いである。次は誰と出会いたいのか、そういうことだろう。今は自然と読みたい本を手に取っている。相手の時間を気にせず、私のほんの一瞬の時間でも本を開けば作者と対話ができる。…この世に不必要な人はいない。この世につまらない本もない。どこかに面白味がある。本の中の人が私を待っていることに気づき、読書嫌いだった私は、かなりの読書好きになっている。人とは変わるものである。2020/06/02
やっさん
207
★★★ 自分は本を読むのが遅く、何度も戻ったり一つの文章を執拗に反芻したりする。多読家や速読できる人に嫉妬していたけど、この読書スタイルを崩すことはないという自信を持てた。2018/08/01
kinkin
160
第二章の自由な読書、本の選び方、だい4章のインプットとアウトプットが参考になった。本選びの極意として著者は本選びは、結局は、人選びであり、詰まりは、ともだちをえらぶ感覚に近いものだと思える。と書いている。2つの方向性として「未知」と「確認」を挙げている。著者は「未知」ということだ。自分の知らない「未知」の本を読むことで読書の幅が広がる。そして本はすすめられて読むものではない。本選びたった一つの原則は「本は自分で選ぶこと」が。読んでいて気になった。インプットしたらアウトプットと併せて肝に命じておきたい。 2019/05/12
KAZOO
153
森さんの小説と同じようにかなり饒舌な感じの読書論で読んでいるとその中に入り込んでしまいます。ご自分の幼少からの読書体験が書かれていて森さんの育ってきた環境などがよくわかりました。やはり理系らしさがところどころに垣間見れます。2018/09/29
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