出版社内容情報
トランプ政権の誕生で、アメリカ・日本そして世界はどう変わるのか?予備選の時期から大統領選まで、全米中を取材してきたチームが、トランプ旋風の「真実」を明らかにする。
内容説明
トランプ政権誕生!アメリカはどう変わるのか?トランプ現象は世界に飛び火するのか?そして、日米関係のゆくえは?予備選の時期から大統領選まで、総力をあげて追ってきたチームが、新政権のゆくえをさらに取材・分析し、「トランプ・ショック」後のアメリカと世界を見通す。トランプ側近をはじめ、ジャック・アタリ、イアン・ブレマー、ロバート・ライシュなど「知の巨人」インタビューも収めた決定版!
目次
第1章 トランプ政権はアメリカをどう変えるのか?(TPPのゆくえ;グローバル時代の終わりの始まり;トランプが開けた「パンドラの箱」)
第2章 何が「トランプ大統領」を生み出したのか?(アメリカ・メディアの誤算;滅びゆく中間層;政治を見放す若者たち;逆転劇の真相―トランプ側近の証言;民主党の誤算)
第3章 日米関係はどう変わるのか?(世界に広がるトランプ旋風;対中東、ロシア政策;「世界の警察にはなれない」の真意とは?;日米同盟、米軍基地のゆくえ;安倍政権の課題)
終章 新政権の政治・外交はどこへ向かうのか?(選挙結果を見通せなかった三つの理由;新政権運営のカギ;閣僚人事の特徴;日本のとるべき指針は?)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
30
NHKスペシャルの取材を基に再構成。オバマの8年間に渡る無「チェンジ」への反動とトランプチームの戦略。類推し対策を打ち、その効果が実績へ結びつく様に丹念に準備されたと思われるトランプ陣営。得票数ではクリントンが200万票も上回っていたが、女神はトランプに微笑んだ。TPP離脱に否を唱えるかと思ったウィルバー・ロス商務長官であるが、トランプの言うがままに保守的な貿易を行おうとしている模様。期待はずれか思惑があるのか?注目していきたい。2018/07/21
Kentaro
24
トランプはもはやアメリカは金持ちの国ではないから世界の警察のように振る舞って、金を出さない同盟国に軍隊を派遣はしない。 アメリカにとって不利な条件があれば、TPPも締結はしない。メキシコを中心としたヒスパニック系住民との共存共栄ができていようが、白人系が貧しくなるなら壁をつくって入れないどころか、強制送還する。 ポリティカルコレクトネスだか知らないが、綺麗事を行ってグローバリゼーションを進めようという動きにはアメリカ第一主義で全面的にぶつかる。 こんな取材結果を明らかにした内容でした。2019/03/05
すみけん
11
激動の世界情勢の真っ只中なので、新書で書かれていることさえ後追いになってしまう感が否めない。マイケル・フリン氏は辞任したし、7カ国の入国禁止も却下されたものの先行きが見通せない。取材力はさすがNHKだが、世界情勢がこれだけ流動的だと、各国のリーダーが本当に地に足をつけて俯瞰的、複眼的に物事を見極めないと、世界はとんでもない方向に向かっていってしまう。日本は大丈夫か?2017/03/01
nappa
4
歴史的概要も踏まえての説明で過去を顧みながら読むことができよかった。今後日本のみならず世界に影響を及ぼしていくと考えられるトランプ旋風。取り残されないように情報を集めていきたい。2017/02/03
Naota_t
3
#2269/★3.3/トランプがアメリカで支持される理由がシンプルに理解できた。特にラストベルト付近ではメキシコなどから移民が多く、仕事が奪われている。排他主義や自国主義、テロ、貧富の差の縮小(失業者の抑制)を訴えるトランプの主張は支持を得やすかった。日本では、参政党が同じような戦略で票を集めた。どこに国でも人間の性根は同じだ。ーー「みんな、自分たちの選択肢が正しかったのかどうかわからず、この国の行方に不安を感じています。それでも、私たちはトランプがアメリカを変えてくれることに賭けるしかないんだ」p1022025/07/09