出版社内容情報
社会が豊かになるにつれて、生きがい喪失症に陥っている日本人。人生を味わう境地に至るためにいかにすべきか。淡々と説く人生論集。
内容説明
社会変わり文明変わり地球変わり人生も変わる。この先どう生きるか。プロデューサー30年のうんちく。
目次
風(世に出る日日;レイバー、ワーク、そしてプレイへ ほか)
姿(ホンのお世辞;たまには怒れ―自遊時在であるために ほか)
花(王道を行く;無趣味人間の趣味 ほか)
伝(ベナレスの老婆;満足の履歴書 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
4
●数だけが問題ではないが、往々、量は質に変化する。 ●ここのアルミの1円玉がある。この形はどんなかと質問する。誰でも”丸”だと言う。答えといったらそれどまりだ。”長方形”という答えなど、めったに出てこやしない。しかし、1円玉を縦から見れば長方形ではないか。だから、質問が出たとき、とっさに1円玉の表の形を考え、次に裏からみた形を考える。一瞬の間にそれぐらいの頭の作業はするが、つい横から見ることを忘れ るのである。表が第一、裏が第二とすれば、横からの「第三の視点」を忘れるのだ。 ・・・本文より2020/02/25