内容説明
良い憲法を創るということ。それは、新憲法を制定することでも、憲法を改正することでもない。憲法の原理を理解した上で、そこから、想像力を駆使して、より良き国家・社会のルールを創造することなのである。それはいかに可能か。君が代斉唱、一票の格差、9条などホットな憲法問題を題材にして、気鋭の憲法学者が、先端的な憲法学の成果を踏まえながら精緻かつ大胆に考察する。これまでにないラディカルで実践的な憲法入門書。
目次
序章 憲法とは何か?
第1章 君が代不起立問題の視点―なぜ式典で国歌を斉唱するのか?
第2章 一人一票だとどんな良いことがあるのか?―クイズミリオネアとアシモフのロボット
第3章 最高裁判所は国民をナメているのか?―裁判員制度合憲の条件
第4章 日本的多神教と政教分離―一年は初詣に始まりクリスマスに終わる
第5章 生存権保障の三つのステップ―憲法25条1項を本気で考える
第6章 公務員の政治的行為の何が悪いのか?―国民のシンライという偏見・差別
終章 憲法9条の創造力
著者等紹介
木村草太[キムラソウタ]
1980年、横浜市生まれ。東京大学法学部卒業。同助手を経て、首都大学東京法学系准教授。専攻は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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