生活人新書
痴漢冤罪の恐怖―「疑わしきは有罪」なのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140882689
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0236

内容説明

「この人、痴漢です」。たとえそれが身に覚えのない濡れ衣であっても、そう指差された瞬間、あなたの人生は大きく狂い始める…。元裁判官である著者が、男性であれば誰もが被害者になりうる痴漢冤罪に焦点を当て、冤罪を生み出す仕組み、警察・検察・裁判所という日本の司法システムが抱える数々の問題点を、白日の下に晒し出す。

目次

第1章 男なら誰でもありうる
第2章 この人、痴漢です!
第3章 そろそろ本当のことを言ったらどうだ!
第4章 可憐な少女の証言は信用できる
第5章 痴漢冤罪で失うもの
第6章 裁判所の内幕

著者等紹介

井上薫[イノウエカオル]
昭和29年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒、同修士課程修了。民間の研究所に就職後、独学で司法試験に挑戦し、合格。昭和61年判事補、平成8年判事任官。平成18年4月、横浜地裁で退官。平成19年弁護士登録。現在はNHK文化センターで講師を務めるほか、精力的な執筆活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@ヴィタリにゃん

2
警察のひどさが良く分かった。2017/10/31

Humbaba

2
男性ならば,誰もが犯す可能性を否定出来ない痴漢.自分がやっていないことは,自分にとっては明らかであっても,他者にそれを証明することは非常に難しい.犯罪に対しては推定無罪があってしかるべきなのに,痴漢についてはその原則が適用されていないというのが現状である.2010/11/17

Naota_t

1
ここでは人も多いからちょっと駅の事務所で話を聞こう、と女性と駅員に促されるままに移動…この時点で現行犯逮捕が成立している。 頭に入れる必要があるのは、「この人痴漢です」と言われたら、その場で弁護士を呼ぶか、名刺を渡して一先ず会社へ行くのが常套である。 実態にも“恐怖”を感じるが、 耳目を引くのは、20年近く判事を担当した著者が法解釈にも言及しているロジックである。 裁判所内の人事考課等にも触れており、腐った”天秤”を垣間見られる。 法律を少し勉強したことがあれば、必ず興味を持って読める一冊です。 2013/02/15

イガラシ

1
痴漢に限らず冤罪は誰でも巻き込まれることがあり得ると思った。見込み捜査でことを進める怖さがここにあるのだろう。一番身近な痴漢冤罪の疑いをかけられたときどのように行動するべきか、それを覚えておかないと様々なものを失ってしまうのだろう。2010/07/18

ひろりーぬ

0
以前から気になっていたテーマだった。 疑わしきは罰せずと言うのはどうやって形骸化するのかが わかり易く記述されている。 人が扱うモノゴトとは、事実か否か或いは真実か否か、よりも 多くの影響力を有する人がどう考えるかで大きな流れが決まるのだと いうことが真理なのだろうなぁ。 人は人を裁けないのか。2014/04/30

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