内容説明
「この人、痴漢です」。たとえそれが身に覚えのない濡れ衣であっても、そう指差された瞬間、あなたの人生は大きく狂い始める…。元裁判官である著者が、男性であれば誰もが被害者になりうる痴漢冤罪に焦点を当て、冤罪を生み出す仕組み、警察・検察・裁判所という日本の司法システムが抱える数々の問題点を、白日の下に晒し出す。
目次
第1章 男なら誰でもありうる
第2章 この人、痴漢です!
第3章 そろそろ本当のことを言ったらどうだ!
第4章 可憐な少女の証言は信用できる
第5章 痴漢冤罪で失うもの
第6章 裁判所の内幕
著者等紹介
井上薫[イノウエカオル]
昭和29年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒、同修士課程修了。民間の研究所に就職後、独学で司法試験に挑戦し、合格。昭和61年判事補、平成8年判事任官。平成18年4月、横浜地裁で退官。平成19年弁護士登録。現在はNHK文化センターで講師を務めるほか、精力的な執筆活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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