生活人新書
世話をやく女と束縛する男―愛に依存する人々

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  • サイズ 新書判/ページ数 181p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140881231
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0211

内容説明

男が女を束縛し、女が男の世話をやく。これこそが“愛情”だと思い込む男と女。ところがこの「束縛」と「世話やき」も相手にとっては“やさしい暴力”である。本書は、恋愛をしても不幸な関係に陥る理由を依存症の観点から解明し、健全な男女のあり方を提示する。親子、上司・部下、同僚、友人等、全ての人間関係の「支配・被支配」構造の解消にもつながる問題提起の書。

目次

恋愛依存症という心の病がある
恋愛依存症者たちの出会い
束縛する男の心理
世話をやく女の心理
やせたセックス
支配権をめぐる果てしない争い
終わりのない“恋人”さがし
本当の愛なのか
リスク
恋愛依存症になる人、ならない人
対処法
これが愛

著者等紹介

岩崎正人[イワサキマサンド]
岩崎メンタルクリニック院長。1951年東京都生まれ。77年、日本医科大学卒業。国立療養所久里浜病院(現・久里浜アルコール症センター)、都立松沢病院などを経て、現職。長年にわたりアルコール依存症など嗜癖問題に関する相談と治療に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mochi

10
メンタルクリニックの院長が、恋愛依存症の患者の症例をいくつか挙げつつ、傾向と分析、対処法などを解説。私から見ればかなり重症の患者も多くて少しショッキングだった。恋愛で重要なことは、危険な人と付き合わないこと、すぐに深い関係にならないことなどが大切だと説かれている。全てに賛同することはできなかったが、間違いではないと思う。ゆっくり時間をかけて、自分の傷を癒しながら、時には自助グループの活動などで自分と似た人と共にトレーニングを積み重ねるのも良いらしい。勉強になった。2021/08/01

みんと

3
互いに傷つけあいながらも離れられない状態を繰り返す恋愛依存症について様々な症例を挙げ説明されている。常に恋愛をしていないとダメな人のことをいうのかと思ったらそれだけではなかったようだ。思い通りの男女関係を築くために支配権を奪い合い、度重なるバトルによって傷つけ合いながら過ごす、そんな疲れることは普通は避けるものだが、それを好んで選んでしまう思考の癖なのだ。これほどまでに辛い思いをし、破局を繰り返しながらも孤独には耐えられないなんてまさに悪循環なのだ。2009/12/21

emi

2
児童虐待、自己愛性人格の流れで読了。アディクションについては、以前から幾つか調べた事もあり、既知の事も多かったが、体系的に良くまとまっている本だと思う。肉体的、精神的DVに繋がるモノなのだと思う。ADの親が児童虐待をしてしまう事も多いかと思うが、男性側と女性側で違う思考なのではないかと思っている。女性側について書かれている本はあるかとは思うのだが、男性側の行動理論について読みたいと思っている。女性の方が共依存になりやすいのだろうか。恋愛依存症も一つの切り口かとは思うが、他にも探してみたい。2012/02/03

銀木犀

2
ダメな恋愛になぜはまってしまうのか、なぜ同じパターンを繰り返すのか、事例を多く取り上げて書いています。今まで恋多き人の話を聞いても「もててうらやましいな」「激しい人なんだな」としか思わなかったけど、そういう人はそういう人で大変なんだろうな。「恋愛依存」ってかっこよく聞こえるけど、こういう本を読むと自分は遠慮したいと思う。2009/03/13

BOX

1
アバタがエクボに見えなくなったとき、二人は別れることになる。2011/09/04

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