内容説明
時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。素質はすばらしいはずだが、まだまだ半人前の見習い陰陽師。相棒の物の怪とともに、祖父の晴明にからかわれながら修行に励む日々である。ところがそんな中、内裏が炎上するという事件が起きた。昌浩は独自に調べをはじめるが、その背後に外つ国からやってきた妖異がかかわっていることが判明し―!?新説・陰陽師物語登場。
著者等紹介
結城光流[ユウキミツル]
東京都在住。2000年9月『篁破幻草子あだし野に眠るもの』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
86
渋い装丁に惹かれて読んでみたらなんとラノベ。でも物の怪のもっくん、かわいいなぁ。紅蓮にヘンゲするとかっこいいし。昌浩の成長も楽しみ。そして彰子姫との仲は…?読み終わる頃にはすっかりこの世界にわくわくしてる自分に気づく。ふぉっふぉっふぉ…術にハマりおったな。ばーい晴明2019/01/10
roomy
27
初結城作品。読友さんから譲っていただいた本ですが最高です!大好きです。RDGは少女が主役でしたがこれは少年、安倍晴明の孫・昌浩。物の怪のもっくんとの掛け合いもおもしろいし清明におちょくられて昌浩の叫ぶ「くそ爺ーっっっ!!」の台詞がたまりません。昌浩の恋に、成長に、続きが楽しみでなりません。2013/11/18
nins
21
主人公は十三歳。陰陽師、安倍晴明の末の孫、昌浩。そして相棒の物の怪、通称もっくん。キャラが良い。昌浩ともっくんの掛け合いがテンポ良く展開。孫モノくくりはそこそこ見ますが。安倍晴明が主人公でないというのが新鮮。妖との戦闘シーンの展開は少し窮屈。それを抜きでも面白い。祖父、安倍晴明や十二神将を含め、これから先の気になる伏線も残しつつ、綺麗にまとめ、サクっと読める。これからの成長も期待できそう。見習い陰陽師としてどうなっていくのか楽しみ。2011/03/26
みか
20
アニメみて、あんまり登場しなかった残りの十二神将を知りたく思い、読み始め。展開は既知通り。文体は読みやすいのですいすい進む。装丁も程々によく、持ち歩いても恥ずかしくないところが良い。あさぎ桜さんは同人の頃から好きな絵師さんなので、ちょっと残念ですが。金田一シリーズにしろ、ルパンにしろ孫というのはほど程良い距離感なのか、昌浩も程良くかわゆい少年です。そして才能にあぐらをかかず、日々精進する姿は頼もしいです。そしてそれを見守るもっくんの愛らしいこと! 一匹うちにも欲しいです。2013/03/07
響
19
もっくんと昌浩のやりとりが面白い。しかし主人公は晴明の孫ということがあっても、13歳という幼さで色々頑張りすぎじゃないか…と思ってしまった。弱音を吐かず恐い妖にも単独で乗り込んでいく、とても強い子。13歳なのに色々凄すぎだが、昌浩が強くいられるのもサポートしてくれる心強い存在が常に彼の傍に居てくれたからかと後半で気づいた。もっくんとの信頼関係は固く築かれているのだなぁと染々実感。2013/02/13