内容説明
芥川龍之介とは、どのような人だったのか。芥川の生きた時代は、民主的な大正デモクラシーの風潮から昭和史に深い影をおとす戦争への道のりにあった。日本の歴史認識が問われる今日、この時代に生きた作家の時代観を読み解き、厭世的で芸術至上主義者という芥川神話を打ち破り、あらたな“読み”を提示する。
目次
1 時代と生い立ち
2 府立三中と一高
3 失恋事件と「羅生門」
4 同人雑誌『新思潮』
5 自己確立のドラマ
6 専業作家として
7 寂しい諦め
8 中国視察の旅
9 関東大震災と歴史認識
10 死にいたる道
著者等紹介
関口安義[セキグチヤスヨシ]
1935年、埼玉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。都留文科大学、文教大学教授を経て、都留文科大学名誉教授。中国・河北大学、アメリカ・オレゴン大学、ニュージーランド・ワイカト大学などで客員教授を務める。専門は日本近代文学。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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