内容説明
一本のねじから、ハイテク製品まで、人の手なくしては生まれない。
目次
第1章 ハイテクの先端には人がいる
第2章 技術をはぐくむ“ゆりかご”
第3章 ネットワークで生き残る
第4章 暮らしに役立つ技術
第5章 現場は宝の山
第6章 “待ち工場”からの脱却
第7章 逆転の発想で生き抜く
第8章 町の名工から学ぶ
第9章 “楽に作る”から“楽しく作る”へ
著者等紹介
小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年、東京生まれ。東京都立大学附属工業高校卒業。1951年から大田区内の町工場で旋盤工として働きはじめ、2002年4月に引退するまで、旋盤を操ってきた。旋盤工としての経験をもとにした作品を発表し、作家活動を続けている。1981年、『大森界隈職人往来』(朝日新聞社)で第8回日本ノンフィクション賞受賞。『錆色の町』『地の息』で直木賞候補となる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
19
☆☆☆★ 町工場の現場目線を徹底している小関氏のNHK講座もとネタ本。今まで読んできた本と内容はかなり重複するが、著者自身あとがきでもそう述べていた。町工場の「整形外科」とも呼ばれた溶接の師匠の話が面白かった。20万での肉盛り作業をケチったがゆえに数百万円の金型をダメにしてしまった。2015/10/27
kishikan
1
大田区の町工場で約50年間旋盤工を務めてきた小関智弘さんが、町工場の底力を描いたノンフィクションというか現場のルポ。僕は何回が小関さんのお話を聞く機会があったけど、小関さんの話を聞いていると、なぜか泣けてくるんだよね。やっぱり、現場で勤め上げてきた人の話は、心に響く!