内容説明
東京には多くの「明治」がある。そしてその明治を歩いてみると、作品を読むだけではわからない空気や風土が体感できる。子規の根岸、蘆花の蘆花恒春園、独歩の渋谷、漱石の本郷、鴎外の千駄木、八雲の新大久保など。本書を手に、東京の「明治」を見つけに文学探訪へ。
目次
魂の疾走
根岸の里
戦争と人生
自然賛歌
花散れど…
牛飼が歌咏む時
秋風のうた
想いの狭間
明治の青春
それぞれの団子坂
二羽の蝶
面影の記
橋の光芒
下町慕情
時の残照
『白樺』の誕生
鎮魂の園
著者等紹介
井上謙[イノウエケン]
1928年東京生まれ。1971年日本大学大学院博士課程単位取得、1979年日本大学教授、1989年近畿大学文芸学部教授、1999年近畿大学を退職。現在、NHK文化センター(青山、横浜)「文学散歩」講師、日中文化研究会会長
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