感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
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個人的には”杜甫”の誌より、”李白”の誌のほうが好きだが、だからと言って杜甫の評価が下がることはない。李白の『詩仙』に対して、『詩聖』と呼ばれ、中国文学史上最高の詩人の一人であることは間違いない。杜甫といえば、「律詩(8句からなる詩型の一つで、一句が5文字の五言律詩と7文字の七言律詩などがある)」の表現に長けていた。社会の現状を直視したリアリズム(現実主義)的な視点から、悲痛な調子で綴った内容のものが多い。奔放自在な李白の詩風に対し、杜甫は多彩な要素を対句表現によって緊密に計算された詩風だと感じる。2020/05/04
Jun Shino
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国破山河在 国破れて山河あり 城春草木深 城春にして草木深し 感時花濺涙 時に感じては花にも涙をそそぎ 恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす 杜甫は李白と共に盛唐時に出た詩人。科挙にも落ち年老いてやっと宮廷武器庫の係となる。しかし直後安史の乱が発生。長安を占拠・破壊した反乱軍に長い間捕らわれの身となる。その幽閉中、757年の作品とか。安史の乱では玄宗は皇帝を惑わせたと断罪された楊貴妃をやむなく殺すなど著名な歴史物語。まさに大乱を経験した簡潔にして生々しい言葉は悠久さをも感じさせる。2019/09/07




