出版社内容情報
200年前のモンスターが、時代を超えてよみがえる
小説『フランケンシュタイン』は、しばしば「最初の本格的SF」として位置づけられる。科学者が「人間に似たもの」を創り出すというストーリーは、ますます現実味を帯び評価が高まっている。クローンやロボット、生成AIなどが近い将来、さらに人類に近づくとき、我々はどの道を選ぶのか? 共生? 対立? 依存? 排除? 時代を先取りした古典的名作を読み解く。Eテレ「100分de名著」テキストに書き下ろしの特別章・ブックガイドなど大幅に加筆をして書籍化。
【目次】
内容説明
『フランケンシュタイン』は、しばしば「最初の本格的SF」として位置づけられる。科学者が「人間に似たもの」を創り出すというストーリーは、昨今ますます現実味を帯び、評価が高まっている。クローンやロボット、生成AIなどが将来、さらに人類に近づくとき、我々は彼らの「命」をどう扱うのか。200年もの間、繰り返し映画や漫画などに翻案され続けてきた名作の魅力に迫る。
目次
第1章 「怪物」の誕生(フランケンシュタインへの誤解;作品を彩る詩情豊かな自然描写;『フランケンシュタイン』の語りの構造;メアリ・シェリーと作品誕生のドラマ;そして「怪物」が生まれた)
第2章 疎外が邪悪を生み出す(雄弁な怪物の語り;怪物の言葉の「異化」効果;希望への最期のあがき;「創造主」への懇願;復讐こそ、光よりも食糧よりも大切だ)
第3章 科学者の「罪」と「罰」(ヴィクター・フランケンシュタインの性格;ヴィクターとウォルトンの呼応関係;どうしてそんなに命をもてあそぶことができるのだ?;SF小説としての『フランケンシュタイン』)
第4章 「怪物」とは何か?(『フランケンシュタイン』の結末;「怪物」とは何者か?;「怪物」を創り出すものの正体;「見る」のではなく「読む」作品として)
ブックス特別章 AI時代のフランケンシュタイン(物語の延長線上にあるAIの存在;創造主と反逆者;SF作品における「怪物」の反乱;人間とロボットとの間に生じるトラブル;AIが怪物化する理由は?;AIとの共生は可能か?)
著者等紹介
廣野由美子[ヒロノユミコ]
1958年生まれ。京都大学文学部(独文学専攻)卒業、神戸大学大学院文化学研究科博士課程(英文学専攻)単位取得退学。学術博士。山口大学教育学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、京都大学国際高等教育院副教育院長、同大学名誉教授。専門分野は、英文学、イギリス小説。1996年、第4回福原賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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