出版社内容情報
私たちは宇宙の謎の核心にここまで近づいている!
ビッグバン、素粒子のふるまい、ブラックホール、ダークマター……。アインシュタイン以来、宇宙のあらゆる事象を記述する究極理論、たったひとつの数式を、科学者たちは探求しつづけてきた。そして現在、多くの一流物理学者が、その答えに近づいていると考えている。『サイエンス・インポッシブル』『人類、宇宙に住む』等の著作で科学啓蒙に携わってきた著者が、本書では自らの専門分野にたちかえり、究極理論の「筆頭候補」であるひも理論研究の第一人者として、科学者たちの真理をめぐる論争と情熱、そしてその最前線を明快に語る。魅力的な科学者たちの挑戦の物語を読みながら、現代物理学のキーワードを一望できる一冊。
内容説明
アインシュタインは、自身が統一場理論と呼んだ「万物の理論」を完成させることなく亡くなった。その訃報に接した8歳のミチオ・カク少年は、偉大な科学者の志を継ぐことを決意する―。いまや理論物理学のトップランナーの一人となった著者。相対性理論と量子論を統一する「ひも理論」研究を牽引する彼が、科学者にとっての「聖杯」―ビッグバンから宇宙の終わりまですべてを記述する「神の方程式」―をめぐる情熱と論争をその最前線から明快に語る!
目次
第1章 統一―いにしえからの夢
第2章 アインシュタインによる統一の追求
第3章 量子論の登場
第4章 ほとんど万物の理論
第5章 ダークな宇宙
第6章 ひも理論の誕生―期待と問題
第7章 宇宙の意味を探す
著者等紹介
カク,ミチオ[カク,ミチオ] [Kaku,Michio]
ニューヨーク市立大学理論物理学教授。ハーヴァード大学卒業後、カリフォルニア大学バークリー校で博士号取得。「ひもの場の理論」の創始者の一人。全米ラジオ科学番組の司会者も務める。最新の科学を一般読者や視聴者にわかりやすく情熱的に伝える著者の力量は高く評価されている
斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳家。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。