出版社内容情報
極上のディテールを堪能する!
1000件を超える国宝の中から名宝中の名宝を選定して美のディテールに迫る8K番組の出版化。豊富な高精細画像で国宝の精緻な美をていねいし再現し、胸前にひろげるページの中で、受け継がれてきた至宝のディテールを鑑賞する新シリーズ。第1回配本は『法隆寺』と『洛中洛外図?風』(2巻同時刊行)。『洛中洛外図?風』は、若き狩野永徳が描き、上杉家代々の家宝として伝えられてきた「洛中洛外図?風・上杉本」を取り上げる。クローズアップによって浮かび上がるのは、戦国時代の祇園祭の情景、戦国時代の人たちのさまざまな喜怒哀楽の場面。わずか数センチの画中の人たちが、本書の中で、動き出す。
内容説明
美のディテールに迫る8K番組の出版化。狩野永徳の「洛中洛外図屏風・上杉本」を紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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21
京の栄華を全国に伝えた「洛中洛外図屏風」は長年、時の為政者により作られてきたようだが、上杉本は16世紀中期、足利義輝の依頼で狩野永徳が制作し、完成前に義輝が亡くなった後、織田信長が手に入れて上杉謙信に贈ったとされているもので、それはまあ見事。2485人が描かれていると言われ、本書では特徴的な場面を8K画像で鮮やかに拡大し見せてくれるので、一人ひとりの表情や当時の風俗が衣装や所作で丁寧に描かれ、寺院や町家の屋根も瓦や檜皮、板葺きと忠実に描き分けられるなど、それはそれは本当に見事!ぜひ一度手に取ってみてほしい2022/03/29