自閉症の脳を読み解く―どのように考え、感じているのか

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自閉症の脳を読み解く―どのように考え、感じているのか

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  • サイズ B6判/ページ数 291,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140816318
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0098

内容説明

これまで自閉症は、「行動の特徴」をもとに研究や療法が進められてきた。コミュニケーションがうまくとれない、ひとつのことに執着するといった、いわゆる問題行動に対処する手法だ。しかし、その行動の生物学的な「原因」を知ることができたら、自閉症に対するイメージや姿勢は一変するだろう。なぜ公共の場で適切な振る舞いができないのか、なぜ突然癇癪を起こすのか―すべての原因は脳の中にある。最新の脳画像研究、当事者たちによる自己報告、さらに著者自身の体験から、自閉症への科学的知見と深い洞察が導き出される。自閉症者として体感したことを、科学者として分析するという著者独自の手法で、自閉症の人の本質を新たにとらえなおし、その強みや思考パターンまで解き明かしていく。自閉症研究の粋を結集させた待望の書。

目次

第1部 「行動」から「原因」へ(診断の問題点;脳画像による新発見;遺伝子との関係;まわりの世界に対する感受性)
第2部 「弱点」から「強み」へ(「診断名」の限界;神は細部に宿る;パターンで考えるタイプ;活躍の場を切り開く)

著者等紹介

グランディン,テンプル[グランディン,テンプル] [Grandin,Temple]
Ph.D.コロラド州立大学教授。動物学博士。自閉症の当事者であり、自閉症啓蒙活動において世界的に影響力のある学者のひとり。コロラド州フォートコリンズ在住

パネク,リチャード[パネク,リチャード] [Panek,Richard]
サイエンスライター。科学書部門でグッゲンハイム奨励金を受ける。おもな著書にThe 4 Percent Universeなどがあり、16か国語に翻訳されている。ニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

51
図書館本。元自閉症児でもあり発達障害でもある著者が、自閉症に関する近年の研究のまとめと自閉症の教育などについて語る(2014年行刊)。脳の構造と自閉症の関係を自分のMRI検査の結果から分析。特に健常者と違いはないとのこと。遺伝子や感覚細胞の問題などがあるがまだ研究段階だと。アスペルガー症候群や発達障害も自閉症の括りになるのだそうだ。健常者と異なる認識能力などの優位性をいかした職業を目指すよう案内。正直自分が思っていた本と少し違っていた。2016/08/17

ころこ

46
最近ASDと呼ばれることで自閉症と呼ばなくなったのは、当事者とその家族にとっては社会に開かれるために大きなことではないかと思います。昔は親の躾が悪いからだとかいわれていた差別的な意味を含意した言葉だったのではないでしょうか。前半はASDであり科学者である著者が、自分の脳を検査した結果から仮説を立てて検討しています。①心因的なものではない②脳にその兆候がある③因果関係が分からないので、器質ではなく機能の問題ではないかと考えられる④遺伝的要因や発生過程の要因が考えられるが、はっきりしない、といったところでしょ2021/03/10

壱萬参仟縁

32
2013年初出。著者自身が自閉症で、動物学の博士号をもっている。そして、地震のCTスキャンでは、視覚記憶が優れている点を説明されている(写真47頁)。視線を合わせないのは、ふつうの人と反対の反応をすることが わかった(55頁)。刺激敏感遺伝子とは、DRD4遺伝子。DRD4-7Rという変異をもち、7Rとは7回反復するアレル(対立遺伝子、遺伝子変異と同義)で塩基のある種のつながりが7回反復する。悪ガキ遺伝子とか、飲べえ遺伝子という別称もあるという(96頁)。  2014/07/20

スパイク

15
新しい本だから、アッと驚く為五郎さんに会えることを期待してたが、目からウロコはなかったな。結論からいうと、自閉症の括りは曖昧でとても広く(大きく分けて、言語・事実で考える人、画像で考える人、パターンで考える人の三つ)、障がい者のナニナニさんじゃなくて障がいを持った個としてのナニナニさんという見方をしなさい。ということと、今までは脆弱性の克服に目が向けられていたが、やっぱりストレングス視点での対応が大事ですよってことになるかな。読んで面白い本ではない勉強の為の本でした。脳を読み解くのはまだこれからって感じ。2014/08/02

Tui

14
Eテレのプレゼン番組で出会った。自らも自閉症者であるグランディンにより語られる、自閉症についての最新の研究成果や学説。さらには自らの体験や出会いから実感した、現実的かつ実用的なアプローチ法の数々。主客双方の視点がバランスよく配されていて、読みながら最相葉月「セラピスト」を思い出す。大切なのは行動を観察し修正するだけではなく、なぜそうしているか本人の言葉や気持ちに耳を傾け、その脳や遺伝子の中に原因を探ること、と。今後研究が進むことで「脳にとって気持ちの良い支援や教育」を提供できる環境が広がることを切に願う。2015/09/04

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