内容説明
国際的モダニズムの正統に反逆してきたドイツ美術は、ドイツ人のアイデンティティの危機を映し出す鏡ともなった。著者は中世から今日に至るドイツ美術を新たにその変容の歴史から考察し、こうしたドイツ的状況を批判・分析する。
目次
1 新しい問題に旧来の答え
2 ドイツ的様式の探求―ロマン主義におけるゴシック
3 美術史学におけるドイツというテーマ
4 近代(モデルネ)に対するドイツ人の抵抗
5 ドイツ表現主義の追放と「退廃美術」
6 「西洋」という逃げ道
7 二種類のドイツ美術
8 結び
感想・レビュー
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- 洋書
- MARC DEVADE