NHKさかのぼり日本史 外交篇〈9〉平安・奈良 外交から貿易への大転換―なぜ、大唐帝国との国交は途絶えたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140815694
  • NDC分類 210.18
  • Cコード C0321

内容説明

内政ばかりが注目される平安期は、本当に「内向き」の時代だったのか?後白河院の宋人接見(1170年)、彰子、敦成親王を出産(1008年)、最後の遣唐使帰国(839年)、遣渤海使、安史の乱を伝える(758年)。日本の対外関係を大きく転換した“貿易の黎明期”を活写する。

目次

第1章 平清盛と日宋貿易 その実像―公家からゆゆしき逸脱行為として非難された、後白河院と宋人との接見。それは武家棟梁・清盛の外交参入宣言であった
第2章 貴族と時代を動かした“唐物”―娘彰子が敦成親王を出産したことで外戚となった道長は、「摺本」などの唐物を天皇に献上し、絶大なる地位を築いていく
第3章 変わりゆく使命 最後の遣唐使―桓武天皇の派遣以来、約三十年ぶりに渡海した最後の遣唐使が帰国した。以後、室町期まで日本と中国の国交は断絶する
第4章 大国・唐の衰退 その時日本は―遣渤海使からの安史の乱の情報は唐との外交を見直す契機となった。その後、東アジア海域は「海商の海」へと変化していく

著者等紹介

山内晋次[ヤマウチシンジ]
1961年愛媛県生まれ。神戸女子大学文学部教授。博士(文学)。大阪大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士後期課程修了。大阪大学准教授、神戸女子大学准教授などを経て、2013年4月より現職。専門は日本古代史、海域アジア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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竜王五代の人

1
遣唐使以降平清盛までの、日本と大陸との外交・交易(朝貢貿易に代表されるように、当時この二つは切り離せるものではなかった)の通俗イメージ(国風文化とか、日宋貿易の清盛とか)を排して、くっきりとした最新イメージがつかめる良い本。/交流が目立ってくるのは九世紀から、窓口は博多が大玄関、渤海は日本との付き合いが良い(遠交近攻?)2022/12/06

takao

0
 ほー。2017/07/07

:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

0
外交は見た目途絶えても貿易は続く。昔は唐物が「威信財」、つまり珍しくて高いものを持てる俺ってすごい!と持って自慢する物(´・∀・`)歴史は、さしたる文献も根拠もないのに随所にナショナリズム的解釈が込められていることがよくわかった。例えば、遣唐使を政略的に廃止した結果、国風文化が花開いたという通説も、単に貴族や武士がそれどころではなくなって結果なし崩し的に派遣されなくなっていったというところが現実的のようだ。昔からなし崩し的な展開がお家芸なのだな、日本人は。2018/07/14

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